角界でまた不祥事…立行司・式守伊之助が若手行司にセクハラ 問われる八角理事長の指導力

夕刊フジ / 2018年1月9日 17時5分

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式守伊之助(夕刊フジ)

 またもや角界に衝撃が走った。日本相撲協会は5日、立行司の式守伊之助(58)=本名・野内五雄、宮城野部屋=が昨年12月の冬巡業中、10代の若手行司にセクハラ行為を行っていたと明らかにした。九州場所後の昨年12月16日、沖縄県宜野湾市で行われた冬巡業の際、食事中に泥酔し、その後10代の若手行司の唇、胸部に触れるなどしたという。ただでさえ大揺れの角界が、今度はハレンチな不祥事を引き起こした。

 午後11時過ぎ。東京・両国国技館内の相撲協会広報部で、鏡山危機管理部長(59、元関脇多賀竜)の口から、赤面ものの衝撃発表が飛び出した。

 現在角界の行司No.1の立場にある第40代式守伊之助が、ホテルで夜の食事中に泡盛を飲み泥酔。食事の後に伊之助を部屋まで送った10代の行司の唇に数回キスし、胸部に触れたという。

 伊之助は協会の聴取に「泥酔していたので覚えていない」「自分は男色の趣味はないので、なぜこのような行為をしたのかわからない」と述べたというが、行為は否定せず、若手行司に謝罪している。行司はいたってマジメな性格で、ショックを受けているという。

 八角理事長(54、元横綱北勝海)は「指導する立場にある立行司として、本当に情けない」と怒り心頭。「以前から酒の席での言動を注意していた。それでまたこういうことを…。(昨年12月21日に行われた全協会員参加の)研修会でも、記憶がなくなるような飲み方もいけないと言ったばかりなのに。行司の長として情けない」

 八角理事長自身、これだけ不祥事が続くと、改めて組織のトップとしての指導力が問われることとになる。

 立行司は「結びの一番」を裁く木村庄之助が首席だが現在空位。式守伊之助は次席だが、現在の角界では最高位を務める。元日馬富士(33)の暴行現場に同席していながら止められなかったとして減俸処分を受けたばかりの横綱白鵬(32)と同じ宮城野部屋に所属しているのは、なんとも皮肉だ。

 伊之助は昨年11月6日に放送されたNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀 大相撲裏方スペシャル」で特集されたばかりだった。

 立行司は短刀を差して土俵に上がっている。伝統的に、軍配を差し違えた場合は切腹する覚悟を示しているとされる。伊之助は番組の中で、差し違えで辞めた立行司が過去に2人いたと聞き、想像を絶する重圧に襲われ、差し違えの夢を見るほどだったと明かす。

 ところが、2015年秋場所から3場所連続4度の軍配差し違え。「焦りというか、前のめりになるというか。僕の見間違い。もうダメだと思って、もうこれで辞めようと思った」と当時の北の湖理事長に進退を伺い、3日間の出場停止処分を受けた。それを支えたのが家族の存在で、「やっぱり行司をやりたいというような気持ちに、3日間のうちに不思議となってきた。15歳で行司に入って、よその世界も知らないし、それしかないですから」と美談として報じられていた。

 真剣勝負を裁くプレッシャーから酒に走り、愚行に及んでしまったのだろうか。10代行司には処罰を求める意向がなく、警察に被害届を出す考えもないという。

 伊之助は、立行司として行司全体を指導し管理する立場。暴行事件で世間の注目を浴びていた巡業中に不祥事を起こすとは言語道断で、協会は近く開かれる臨時理事会で、懲戒処分を検討する方針だ。

 4日に貴乃花親方の理事降格が決まり、元日馬富士にも罰金50万円の略式命令が出され、ようやく暴力問題が一段落したが、その翌日に間髪を入れずセクハラ問題発覚。もはや初場所(14日初日=両国国技館)どころではない。

fuji

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