貴vsモンゴル勢、代理戦争勃発 大鵬の孫と朝青龍のおい 白鵬と貴景勝の対決以上に注目!?

夕刊フジ / 2018年1月13日 17時15分

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貴乃花親方(右)と元朝青龍(夕刊フジ)

 モンゴル出身力士中心の角界の現状に一石を投じている貴乃花親方(45)と、張り手・かち上げ多用の取り口に批判が集まる横綱白鵬(32)の暗闘に新展開だ。元横綱大鵬の孫で、貴乃花親方の盟友、元関脇貴闘力の三男・納谷幸之介(17)=大嶽部屋=が10日、両国国技館で初場所(14日初日=東京・両国国技館)の新弟子検査を受け、体格検査を通過した。くしくも元横綱朝青龍のおい、スガラグチャー・ビャンバスレン(18)=立浪部屋=も初場所でデビュー予定。いきなり対戦する可能性もあり、代理戦争に注目が集まる。

 188センチ、166キロの堂々たる体格の大鵬3世は「うれしい。やっと力士になれた感じがした。早く力をつけて、前に出る自分の押し相撲で、しっかりと幕内で活躍できる力士になりたい」と抱負を語った。

 当面のしこ名になる「納谷」は、優勝32回の大横綱だった祖父、大鵬の初土俵と同じ。内臓検査の結果に問題がなければ、初場所初日に合格が発表され3日目(16日)の前相撲でデビューする。

 一方、元横綱朝青龍のおい、ビャンバスレンは昨年九州場所で新弟子検査に合格したが、ビザの発給を待っていたため、納谷と同じ初場所が初土俵。前相撲でいきなり大物ルーキー同士が対戦する可能性がある。

 埼玉栄高3年の納谷は、モンゴルから留学し日体大柏高3年のビャンバスレンと、お互い2年生だった昨年の関東大会で対戦したことがあり、納谷は「自分が勝ったんですけど、今は分からない」と冷静に分析する。

 若貴兄弟に曙がいたように、人気力士にライバルがいれば、大相撲はさらに盛り上がるが、この2人の因縁はそれだけではない。貴乃花一派と白鵬一派の代理戦争ともいえるからだ。

 父の元貴闘力(50)は、現役時代は二子山部屋に所属し、貴乃花親方の兄弟子。引退後は大嶽親方となり、「貴の乱」と言われた2010年の日本相撲協会理事選では、二所ノ関一門を離脱して出馬した貴乃花親方に1票を投じた盟友。ところが同年6月、週刊誌に野球賭博に関与したと報じられ、7月に協会から解雇処分を受けた。

 納谷の師匠である大嶽親方(元十両大竜)も貴乃花一門で、目指す相撲の方向性は同じだ。

 ビャンバスレンも貴乃花一門の立浪部屋に所属しているが、白鵬をリーダーとする“チーム・モンゴリアン”期待の星としての意味合いが強い。

 しかも、おじは何かとお騒がせの元朝青龍。モンゴル勢からは「目元などがソックリで、にらんだ顔はもっと似ている」と、いろんな意味で楽しみな逸材だ。

 角界は暴行ばかりか、セクハラ問題まで起こり大揺れ。そんな中で大相撲の世界に飛び込むことになったが、納谷は「自分自身のことをしっかりやりたい」。大勢の報道陣に囲まれ、「注目してくださるのはありがたい。ちょっとずつでも番付を上げられたらと思う。注目に見合った実力をつけたい」と語った。熱視線を送るのはファンや報道陣だけではないだろう。

 前相撲とは、その名の通り序ノ口の取組前に新弟子同士で行われ、2勝するか、対戦する力士がいなくなるまで続けられる。前相撲を経験した力士は、晴れて次の場所で番付に名前が載り、本格デビューする。

 初場所で合格した新弟子は9人で、そこにビャンバスレンらが加わることになる。“夢の対決”が実現すれば、話題を呼ぶのは確実。初場所での貴乃花親方と白鵬の代理戦争と言えば、白鵬と新小結で貴乃花部屋のホープ、貴景勝の対決も注目されている。

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