闇社会から清宮守れ NPB新人研修会、賭博&反社交流撲滅に躍起…協約に「球界出禁ルール」を明文化

夕刊フジ / 2018年1月13日 17時15分

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あどけなさの残る清宮にも闇社会の魔の手が伸びる?(夕刊フジ)

 日本野球機構(NPB)の新人研修会が11日に都内で行われ、日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実高=らが出席した。球界の未来を担う金の卵たちを守るため、近年の球界を揺るがせた闇社会に関わる不祥事対策に力点が置かれた。巨人の現役4投手が失格処分を受けた野球賭博については、実際の手口や最新事情を講義。また、暴力団元組長と選手を橋渡ししたとして、2016年に巨人OBの橋本清氏(48)を“球界出禁”に処した手続きをもとに、野球協約に新たな条文が加わることも判明した。

 大志を抱いてプロの門をたたいたルーキーたちにとって、突きつけられた球界の暗部のリアルはいささか刺激が強かったかもしれない。

 野球殿堂博物館を見学し、偉大な先達と栄光に彩られた球史に胸を膨らませた午前の部から一転。午後の座学ではドーピング、脱税、麻薬、覚醒剤、暴力団、美人局といった物騒な単語が飛び交った。最終盤の「有害行為について」では、15年秋に発覚した巨人の現役4投手による野球賭博事件を取り上げた、当時の新聞記事が大写しにされた。

 講師を務めたNPBの井原事務局長は、巨人に火種を持ち込むことになった笠原元投手が、飲食店経営の男性に野球賭博へと引き入れられるまでの過程を例示。手始めに賭け麻雀などを通じてギャンブルへの感覚を麻痺させ、賭けの対象を野球以外のスポーツから米大リーグ、高校野球へと進展させる。本丸のプロ野球ではまず「エアでやってみよう」と実際のお金はやりとりせず、最後に一線を越えさせる手口だ。

 ただ、笠原氏は「野球賭博で勝つために八百長をやろうと思っても、実際には無理」との見解を語り、法廷でも野球賭博が八百長の温床という構図に釈然としていなかった。試合の勝敗を予想して賭ける方式を念頭に、スコアを左右するまでのプレーはできないとの考えがあったからだ。

 だが井原事務局長の報告によれば、最前線の野球賭博は「試合の勝敗だけでなくワンプレー、『第3打席の結果』とか『最初に四球を与えられるのは誰か』を当てる」。実際に韓国球界で、投手がブローカーを通じて自らに大金をかけ、先頭打者にわざと四球を出した例が示された。より目立たない形で、野球賭博の結果を操作する八百長が可能になっている。

 野球賭博の胴元をたどればやがて暴力団に行き着くように、球界を脅威にさらすのは闇社会の住人たちだ。「賭博行為の禁止及び暴力団員等との交際禁止」を定めた野球協約180条について、井原事務局長は今年度から加えられた新たな条文の概略も説明した。

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