大坂なおみの優勝ゲームで場外戦過熱… セリーナ暴言 「女性差別」発言に賛否両論

夕刊フジ / 2018年9月12日 17時5分

 米ニューヨークで8日行われたテニスの全米オープン女子シングルス決勝で、大坂なおみ(20)に敗れたセリーナ・ウィリアムズ(36)=米国=のカルロス・ラモス審判に対する暴言問題は波紋を広げるばかり。実は同審判は錦織圭(28)の試合でも警告を連発していたことが判明して話題になっている。

 米メディアはセリーナの主審に対する抗議や、それを甘受した観客や大会関係者を酷評し「全米テニスが大坂選手にしたことは恥ずべきことだ。これほどスポーツマンシップに反する出来事は記憶にない」などと批判する記事を一斉に掲載。全米オープンの主催者は9日、主審に暴言を吐くなど3度の違反行為があったセリーナに、1万7000ドル(約189万円)の罰金を科したが、「準優勝の賞金185万ドル(約2億535万円)に対して安すぎる」との報道もあった。

 一方で、セリーナが主審の判定に「女性差別」と指摘した発言に対しては賛同する声もある。「他の男子選手は同様の抗議をしても、1ゲームが奪われるようなペナルティーは受けない」と主張。女子ツアーを統括する女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)は9日、「男女で許容される感情表現の基準に違いがあってはならない。これが行われたとは思わない」と擁護する声明まで出した。

 WTAの創立者で今大会の会場の名前にもなっている元名選手ビリー・ジーン・キングさんもワシントン・ポスト紙への寄稿で「セリーナは男性と違う扱いを受けた」。

 また、ニューヨーク・タイムズ紙によると、往年の名選手マルチナ・ナブラチロワさんは「彼女の女性差別についての意見は完全に正しいが、それを持ち出す時ではなかった」と述べており、侃々諤々だ。

 ラモス審判は「清廉潔白だが頑固で知られる」などと米各紙が報じており、同審判の判定はこれまでにも波紋を呼んだことがある。実は男子選手にも警告を連発している。

 例えば、今年7月のウィンブルドン選手権男子シングルス準々決勝で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が錦織を下した試合。ラモス審判はジョコビッチから2度の違反行為を取った。1度目は第2セットにラケットを投げて警告。2度目は第4セットでのタイムバイオレーションだった。

 ジョコビッチはこのときラモス審判に「ダブルスタンダード(二重基準)じゃないか。錦織も第4セットにラケットを投げたが、彼に警告は出なかった。フェアじゃない」と猛抗議した。

 さらに、2017年の全仏オープン4回戦では、ラファエル・ナダル(スペイン)にスロープレーで2度の警告を発した。実際にスロープレーだったことは事実だったが、ナダルは「自分は機械ではない。一息つく時間も必要だ。審判があら探しをしている」などと抗議して、殺伐とした雰囲気となった。

 暴言騒動ばかりが注目されているのは寂しいが、大坂のスピードとパワーはほとんどの欧米メディアが高く評価している。次は雑音のない栄冠といきたいところだ。

fuji

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