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新型コロナ、日本などで外出減少 米国は自粛疲れ=グーグル調べ

ロイター / 2020年5月2日 7時43分

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている日本やシンガポールなどで4月は多くの人が外出を自粛した一方、感染拡大がピークを過ぎた可能性がある米国とオーストラリアなどではより多くの人が職場に復帰したり公園に出掛けたりしていたことが米グーグルの調べで明らかになった。 写真は休業するパチンコ店。4月28日、東京で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[オークランド(米カリフォルニア州) 1日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大が続いている日本やシンガポールなどで4月は多くの人が外出を自粛した一方、感染拡大がピークを過ぎた可能性がある米国とオーストラリアなどではより多くの人が職場に復帰したり公園に出掛けたりしていたことが米アルファベット 傘下のグーグルの調べで明らかになった。

グーグルはモバイル通信の位置情報データをもとに、小売店、娯楽施設、公園、鉄道の駅やバスの停留所、食料品店、職場などへの人々の移動パターンを集計し、1月3日から2月6日までの5週間の動向と比較。結果を毎週ウェブサイトに掲載している。

4月30日夜に掲載された最新の情報によると、日本では4月7日の緊急事態宣言発令後は人々の移動は半減。前週末も移動はこの水準にとどまった。

シンガポールでは4月最初の週末は小売店や公園への外出が約25%減少。最後の週末は70%減少した。職場への出勤は月初は20%減にとどまっていたが、月末には約70%減となった。

ブラジルの結果はまちまち。月末までバーや映画館への外出は抑制されていたが、職場への出勤や公園への外出などは増加した。ブラジルでは感染は当初高級住宅街などで広まり、その後、貧民街に拡大。一部地域ではロックダウン(都市封鎖)などの措置が実施されているが、ボルソナロ大統領はこうした措置は過剰との見解を繰り返し示している。

米国では早過ぎる時期に通常の状態に戻ることに当局者は懸念を示しているものの、グーグルのデータでは外出がじわりと増加。職場への出勤は4月10日時点では56%減少していたが、4月24日時点では48%減にとどまった。また、4月12日時点で63%減だった小売店と娯楽施設への外出がその2週間後には42%減となった。

米国では感染拡大抑制措置に対する抗議行動も発生しており、春になって気候が良くなるにつれ、コロナ疲れが顕著になると専門家は予測していた。

オーストラリアでは交通機関、職場、娯楽施設への外出が4月中旬には80%減少したが、感染拡大ペースが鈍化した月末には外出は増加した。

*写真を追加して再送します。

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