日経平均は反発、日銀短観を好感 新年度入りで新規資金流入も
ロイター / 2021年4月1日 15時42分
東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米株高や3月調査の日銀短観が予想を上回る内容となったことが好感され、幅広く物色された。写真は、東証内の大型株価ボード画面。2020年10月2日に撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米株高や3月調査の日銀短観が予想を上回る内容となったことが好感され、幅広く物色された。きょうから新年度に入り、新規資金の流入で需給環境が改善したことも相場を押し上げた。日経平均は前場に一時400円超高となる場面もあったが、買い一巡後は伸び悩み、様子見姿勢が強まった。
TOPIXは0.19%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆7186億円。東証33業種中、精密機器、保険業、電気機器、その他製品など11業種は値上がり。一方、鉄鋼、空運業、電気・ガス業、ゴム製品など22業種は値下がりした。
寄り付き前に発表された3月日銀短観では、大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス5、非製造業はマイナス1となり、ともに3期連続で改善。市場予想を上回る内容だったことが好感され、日経平均は前場中ごろに騰勢が強まり、400円超高となった。
大企業・製造業の中でも、「はん用機械や生産用機械の先行きはさらに改善が見込まれ、設備投資に関連する銘柄は堅調な動きが続くのではないか」(国内証券)との声が聞かれた。
また、新年度が始まり、新規資金の流入で需給環境が改善したとの見方も出ている。3月後半は機関投資家などによる売りが優勢となり日経平均は伸び悩んだが、4月に入り「配当を再投資する動きも出ているようだ。きょう、明日にかけてはこうした買いの動きが続くのではないか」(岡三オンライン証券・チーフストラテジスト、伊藤嘉洋氏)という。
目先としては、2万9000円台で足場固めの展開が続くとみられており、「4月後半以降は決算発表を手掛かりに個別物色が広がり、日経平均は再び3万円を試す動きになりそうだ」(伊藤氏)との声が聞かれた。
個別では、前日の米国株市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX)が前日比2.64%高となったことなどが好感され、東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化学工業などが堅調に推移した。
東証1部の騰落数は、値上がり861銘柄に対し、値下がりが1261銘柄、変わらずが64銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 29388.87 +210.07 29441.91 29,318.82─29,585.46
TOPIX 1957.64 +3.64 1971.78 1,953.83─1,974.20
東証出来高(万株) 124597.00 東証売買代金(億円) 27186.41
この記事に関連するニュース
-
日経平均は113.55円高の37,552.16円で取引を終了…個別銘柄の値動きから読み解く「投資家心理の変化」【4月23日の国内株式市場概況】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月23日 16時45分
-
日経平均は小反発、ハイテク株上昇 買い一巡後は小動き
ロイター / 2024年4月12日 15時25分
-
日経平均は反発、米金利高一服で 主力株しっかり
ロイター / 2024年4月4日 15時54分
-
午前の日経平均は反落、期初の益出し売り強まる
ロイター / 2024年4月1日 11時59分
-
午前の日経平均は反発、配当権利取りの買い活発 円安も支え
ロイター / 2024年3月27日 12時1分
ランキング
-
1山手線沿線の再開発が進む 「新宿、渋谷、品川」駅の工事はいつ終わるのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 7時10分
-
2サイゼリヤ、ギリギリ「国内黒字化」も残る難題 国内事業の利益率0.05%、値上げなしで大丈夫か
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時30分
-
3イトーヨーカドー、祖業のアパレル復活なるか アダストリアとの新ブランドが生んだ“相乗効果”
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 10時0分
-
4アキレス、シューズの国内生産終了へ コスト増や少子化など背景
ロイター / 2024年4月25日 16時27分
-
5過度の変動望ましくない、動向注視し万全の対応行う=円安で官房長官
ロイター / 2024年4月25日 11時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください