財新の8月中国製造業PMIは49.5、3カ月ぶり50割れ 予想下回る
ロイター / 2022年9月1日 11時42分
財新/マークイットが1日発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5と前月の50.4から低下し、景況改善・悪化の分岐点となる50を3カ月ぶりに割り込んだ。写真は電気自動車メーカー、NIOの工場。安徽省で8月撮影。(2022年 ロイター/ 提供写真)
[北京 1日 ロイター] - 財新/マークイットが1日発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5と前月の50.4から低下し、景況改善・悪化の分岐点となる50を3カ月ぶりに割り込んだ。市場予想の50.2も下回った。
需要の鈍化に加え、電力不足や新型コロナウイルスの感染再拡大で生産に混乱が生じた。
国家統計局が前日発表した8月の製造業PMIも50を割り込んでいた。
財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「経済は今年前半の広範なコロナ流行から依然緩やかに回復している。ただ、局地的な感染再拡大や厳しい熱波によってこの傾向が乱れて新たな下押し圧力が生じ、回復を脅かしている」と述べた。
8月は生産が拡大したものの、伸びは小幅にとどまった。不動産部門の低迷を受けた需要鈍化、コロナ関連規制、南西部の電力使用制限を反映した。
新規受注、新規輸出受注の指数は3カ月ぶりに50を割り込み、需要の弱さを示した。
製造業者はコスト削減のため5カ月連続で人員を減らし、個人消費や消費者信頼感の重しになっている労働市場低迷を巡る新たな懸念材料となった。受注の減少を受けて原材料の購入も削減した。
一方、2年2カ月にわたり上昇が続き利益を圧迫していた投入価格は小幅に下落し、明るい材料となった。
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