米国株式市場=S&P5日ぶり小反発、米雇用統計を注視
ロイター / 2022年9月2日 7時7分
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種が5営業日ぶりに小反発した。2日に米雇用統計の発表を控える中、終盤にかけて買いが強まった。
この日発表された週間新規失業保険申請件数が減少し2カ月ぶりの低水準に改善したことなどを受け、株価はほぼ終始マイナス圏で推移していた。労働市場の強さを示す指標は米連邦準備理事会(FRB)に利上げを継続する余地を与える。
労働市場に関するさらなる材料を得るために8月の雇用統計が注目される。ロイター調査によると、非農業部門雇用者数は30万人増加する見通し。一方、ウェルズ・ファーゴのエコノミスト、ジェイ・ブライソン氏は、自身の予想を32万5000人増から37万5000人増に修正、モルガン・スタンレーのエコノミスト、エレン・ゼントナー氏は35万人増を見込んでいる。
LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏はきょうの市場では雇用統計が焦点となったと指摘。「売られ過ぎている市場が上昇する、あるいは少なくとも売りが出ないためには雇用統計が特に賃金に関して弱い内容になることが必要だろう」と語った。
この日の上げはディフェンシブセクターが主導した。ヘルスケアは1.65%高、公益事業は1.42%高。
S&P500は一部のアナリストが主要支持線とみる3900の水準に近い3903.65まで下げた後に切り返した。
情報技術セクターは0.48%安。半導体株の下落が重しとなった。米当局が一部の人工知能(AI)向け主力半導体について中国への輸出停止を求めたことを受け、エヌビディアは7.67%、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は2.99%、それぞれ下落。フィラデルフィア半導体指数は1.92%安となった。
金利が上昇する中、企業決算への懸念も高まっている。食品大手ホーメル・フーズは通期利益見通しを下方修正、株価は6.56%値下がりした。
米取引所の合算出来高は111億9000万株。直近20営業日の平均は105億1000万株だった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.82対1の比率で上回った。ナスダックでも1.96対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 31656.42 +145.99 +0.46 31454.58 31677.51 31219.75
前営業日終値 31510.43
ナスダック総合 11785.13 -31.08 -0.26 11707.44 11798.37 11546.52
前営業日終値 11816.20
S&P総合500種 3966.85 +11.85 +0.30 3936.73 3970.23 3903.65
前営業日終値 3955.00
ダウ輸送株20種 13913.09 +52.44 +0.38
ダウ公共株15種 1024.55 +15.47 +1.53
フィラデルフィア半導体 2625.95 -51.44 -1.92
VIX指数 25.56 -0.31 -1.20
S&P一般消費財 1231.63 +10.57 +0.87
S&P素材 466.75 -6.55 -1.38
S&P工業 784.43 +1.07 +0.14
S&P主要消費財 764.38 +5.40 +0.71
S&P金融 549.81 +1.99 +0.36
S&P不動産 262.56 +0.92 +0.35
S&Pエネルギー 597.72 -14.08 -2.30
S&Pヘルスケア 1475.12 +23.96 +1.65
S&P通信サービス 186.38 +1.94 +1.05
S&P情報技術 2353.44 -11.28 -0.48
S&P公益事業 381.26 +5.33 +1.42
NYSE出来高 9.60億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27785 + 155 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27785 + 155 大阪比
*内容を追加して再送します。
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