財新の中国製造業PMI、11月は50.7 3カ月ぶり高水準
ロイター / 2023年12月1日 13時9分
12月1日、財新/S&Pグローバルが1日発表した11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.7と、予想に反し景況改善・悪化の境目となる50を超え、3カ月ぶりの高水準となった。写真は湖州市にある工場で2018年8月撮影(2023年 ロイター/Stringer)
[北京 1日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが1日発表した11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.7と、予想に反し景況改善・悪化の境目となる50を超え、3カ月ぶりの高水準となった。
市場予想は49.8、10月は49.5だった。受注の増加が寄与した。ただ、外需の低迷は引き続き重しとなっている。
中国国家統計局が前日発表した11月の製造業PMIは49.4に低下し、2カ月連続で50を下回った。
アナリストは、財新と国家統計局のPMIがまちまちで、追加の景気刺激策が必要だと指摘している。
キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミストは「額面通りに受け取れば、両PMIの平均では11月の製造業はほぼ横ばいということになるが、実際にはそうではないかもしれない。ハードデータは調査ベースの指標より底堅く推移している」と述べた。
財新のPMIは主に沿岸部の輸出企業・中小企業を調査対象にしている。
HSBCのエコノミストは「中国経済は業界によってスピードが異なるが、積極的な政策スタンスは維持され、今後数四半期の成長全体の維持に寄与するとみられる」と述べた。
財新の統計では新規受注が6月以来の速いペースで増加した。これを受け、生産と購買活動が拡大に転じた。
今後1年の見通しに関する楽観的な見方も7月以来の水準に上昇した。企業は国内外の需要拡大が向こう1年の成長を支えると期待している。
一方、新規輸出受注の指数は49.0と5カ月連続で50を下回った。雇用も3カ月連続で減少した。
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