ユーロ圏製造業PMI、7月は過去最高から小幅低下 材料不足が影響
ロイター / 2021年8月2日 18時51分
8月2日、 IHSマークイットが発表したユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は62.8で、過去最高だった6月の63.4を下回ったものの、速報値の62.6から上方修正された。独ドゥイスブルグの鉄鋼工場で2019年2月撮影(2021年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[ロンドン 2日 ロイター] - IHSマークイットが2日発表したユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は62.8で、過去最高だった6月の63.4を下回ったものの、速報値の62.6から上方修正された。経済再開により需要が急増する一方で、供給制約により投入コストが急上昇した。
生産指数は61.1。6月は62.6だった。
IHSマークイットのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「ユーロ圏製造業が、第2・四半期に記録破りの成長を遂げた後にやや減速したこと自体は、大きな懸念要因にはならない。ただ、7月調査では、製造業とそのサプライヤーが需要に応じてなかなか生産を拡大できず、価格上昇につながっている状況が一段と顕著になった」と述べた。
投入価格指数は88.5から89.2に上昇し1997年6月の調査開始以来最高となった。販売価格も記録的な上昇となった。原材料不足の深刻化、物流の停滞で売り手市場になっている。
価格が上昇しても需要は引き続き旺盛で、雇用は記録的なペースで拡大した。
原材料不足の影響で受注残が増え「7月は記録的な水準近くに上った」(ウィリアムソン氏)という。
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