インド株のリターン、今年度は「正常化」へ=カナラ・ロベコ
ロイター / 2024年4月2日 13時32分
インドの投資信託カナラ・ロベコ・ミューチュアルファンドの株式責任者は同国株について、昨年跳ね上がったリターンが今年度(2024年4月─25年3月)は企業利益の伸びに沿った水準へと「正常化する」との見方を示した。写真はムンバイ証券取引所。2020年1月撮影(2024年 ロイター/Francis Mascarenhas)
Dharamraj Dhutia Bhakti Tambe
[ムンバイ 1日 ロイター] - インドの投資信託カナラ・ロベコ・ミューチュアルファンドの株式責任者、シュリダッタ・バンドワルダル氏は同国株について、昨年跳ね上がったリターンが今年度(2024年4月─25年3月)は企業利益の伸びに沿った水準へと「正常化する」との見方を示した。
同氏はムンバイで「昨年度に25%だった増益率は今年度、13─15%程度に正常化するだろう。そうなると市場予想は調整される」と予想。「ニフティ50指数構成銘柄の全体的なリターンは増益率と同程度になるので、今年度は落ち着いたリターンの年になるだろう」と語った。
ニフティ50指数は昨年度、景気拡大と外国からの力強い資金流入が追い風となり、約29%上昇して過去3年間で最高の伸びとなった。
同氏は、今年度は外国からの資金流入が一段と増え、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを開始すれば、資金流入は下半期にピークに達すると見込んだ。
また、今年度は内需型の「循環株」が市場全体をアウトパフォームすると予想。IT、コモディティ、化学といった企業よりも、ホテル、自動車、航空などの銘柄が堅調に推移するとの見通しを示した。
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