日経平均は反発、景気敏感株中心に底堅い動き
ロイター / 2021年3月3日 15時45分
東京株式市場で日経平均は反発。相場環境に不透明感が残りながらも、ワクチン接種による経済正常化の期待から、景気敏感株を中心に底堅い動きとなった。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 3日 ロイター] -
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 29559.10 +150.93 29482.12 29336.60─2
9604.37
TOPIX 1904.54 +9.69 1899.55 1890.86─ 1
905.41
東証出来高(万株) 120650 東証売買代金(億円) 24664.38
東京株式市場で日経平均は反発。相場環境に不透明感が残りながらも、ワクチン接種による経済正常化の期待から、景気敏感株を中心に底堅い動きとなった。為替相場が円安基調にあることも好感されている。上海市場などアジア株や、時間外取引で米株先物が堅調に推移したことも支援材料になった。
2日の米国株式市場は反落して取引を終了。アップルやテスラの下げが重しとなったが、追加経済対策成立への期待から、素材株には買いが入ったという。これを受けて、日本株も素材など景気敏感株を中心に物色され、日経平均、TOPIXはともに堅調に推移した。
とりわけ目新しい材料はないながらも、経済正常化への期待から押し目買い意欲が強い。また、為替市場でドル/円が106円台後半と円安に振れていることも、買い安心感を生じさせている。
市場では「直近の法人企業統計で、国内の設備投資が低調だったために、景気敏感株に目を向ける場合、中国の経済状況が判断材料になる。きょうの上海市場などアジア株の上昇もプラス材料になった」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.51%高。東証1部の売買代金は、2兆4664億3800万円となった。東証33業種では、鉄鋼、非鉄金属、空運業などが上昇し、値下がりは電気機器など3業種にとどまった。
個別では、神戸製鋼所が昨年来高値を更新したほか、東洋エンジニアリングが大幅上昇。ソフトバンクグループが堅調に推移した。半面、東京エレクトロン、任天堂などがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がり1338銘柄に対し、値下がりが776銘柄、変わらずが80銘柄だった。
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