日経平均は続伸、国内ワクチン進展期待が支援
ロイター / 2021年6月3日 15時50分
東京株式市場で日経平均は続伸した。国内での新型コロナウイルスワクチン接種の進展による経済正常化への期待から景気敏感株を中心に底堅い展開となった。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。国内での新型コロナウイルスワクチン接種の進展による経済正常化への期待から景気敏感株を中心に底堅い展開となった。ただ、週末にかけて米国で重要な経済指標の発表を控えており、後場には様子見ムードとなった。
前日の米国株式市場は、週内の重要指標発表をにらんで小幅高で終了。きょうの週次の新規失業保険申請件数と5月ADP全米雇用報告や、明日の5月米雇用統計の発表を控え、方向感がつかみにくくなっている。
日本株は、ワクチン接種の進展による経済正常化への期待が市場で高まっており、東海旅客鉄道や東日本旅客鉄道などの鉄道のほか、三越伊勢丹ホールディングスや丸井グループといった百貨店などが引き続き堅調。市場では「アフターコロナを見据えた動きがここ数日顕著になってきており、全体的に物色意欲は旺盛」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。
製造業は、トヨタ自動車や日立製作所の堅調ぶりが目立つ。株価収益率(PER)が高くなく好業績といった企業の「質」に基づいて物色されているとされる。トヨタは初の1万円乗せをうかがう場面もあった。
TOPIXは0.84%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆6131億8200万円だった。東証33業種では、食料品、水産・農林業、ゴム製品、陸運業が上昇率の上位となった一方、海運業や非鉄金属、証券業など6業種が下落した。
前日の米市場で、ハイテク比率の高い米ナスダック総合やフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)がプラスになる中、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連がしっかり。ソフトバンクグループも上昇した。一方、ファーストリテイリングはさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がり1498銘柄に対し、値下がりが594銘柄、変わらずが101銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 29,058.11 +111.97 28,890.39 28,879.15─29,157.16
TOPIX 1,958.70 +16.37 1,942.79 1,942.79─1,966.09
東証出来高(万株) 109,198 東証売買代金(億円) 26,131.82
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