国連事務総長、新型コロナの現実直視を訴え 一部諸国を非難

１２月３日、国連のグテレス事務総長（写真）は、名指しを避けながらも、新型コロナウイルスの世界的流行（パンデミック）に関する事実を拒絶し、世界保健機関（ＷＨＯ）が示している指針を無視しているとして一部の国々を非難した。ニューヨークで１１月撮影（２０２０年　ロイター/Eduardo Munoz）

［国連　３日　ロイター］ - 国連のグテレス事務総長は３日、名指しを避けながらも、新型コロナウイルスの世界的流行（パンデミック）に関する事実を拒絶し、世界保健機関（ＷＨＯ）が示している指針を無視しているとして一部の国々を非難した。

事務総長は、国連で開催されている新型コロナに関する特別セッションで演説。「ＷＨＯは当初から事実に関する情報と科学的な指針を提供している。世界はこれに基づき、協力して対応すべきだった」と指摘。

その上で、「残念ながらこれらの勧告の多くは順守されていない。一部では事実が拒絶され、指針が無視される状況が生じている。各国がそれぞれの方向に向かえば、ウイルスはあらゆる方向に拡散する」と述べた。