住友商事、通期最終損益は1200億円の赤字に上方修正 非資源が回復
ロイター / 2021年2月4日 14時48分
2月4日、住友商事は、2021年3月期の連結純損益(国際会計基準)予想を1500億円の赤字から1200億円の赤字(前年は1713億円の黒字)に上方修正した。写真は都内で2016年5月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 4日 ロイター] - 住友商事は4日、2021年3月期の連結純損益(国際会計基準)予想を1500億円の赤字から1200億円の赤字(前年は1713億円の黒字)に上方修正した。一過性の損失は2500億円の見通しから3000億円に拡大する一方、一過性の損失を除く業績は、非資源ビジネスを中心に着実に回復しているという。
IBESがまとめたアナリスト8人のコンセンサス予想では、21年3月期通期の連結純損益の平均値は795億円の赤字。
減損損失など一過性の損失は、4―12月期までに2440億円を計上した。1―3月期においても、インド特殊鋼事業の減損やEPC⼯事(設計、調達、建設を含む建設プロジェクト)遅延に伴う追加コスト、構造改⾰費⽤などが想定されており、通期で3000億円規模まで膨らむという。
一方、一過性の損失を除く部分の最終利益は、4―6月期が260億円、7―9月期が490億円、10―12月期が550億円と改善傾向にある。通期見通しも1000億円から1800億円に引き上げた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた製造業など非資源ビジネスが回復している。ただ、塩見勝・最高財務責任者(CFO)は会見で「鋼材や自動車向けパーツなどが一気に出た。さらに上に行くかは、予断を許さない」と慎重な見方を示した。
20年4─12月期の純損益は1137億円の赤字(前年同期は2113億円の黒字)だった。一過性損失を2440億円計上した一方、一過性を除く部分は1300億円の黒字となった。
マダガスカルで進行中のアンバトビーニッケルプロジェクトに関しては、4―6月期に550億円、10─12月期に300億円の減損損失を計上した。新型コロナの影響で操業停止が続いていたが、3月の再稼働を目指している。
*内容と写真を追加しました。
(清水律子)
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