米コインベース、第2四半期売上高が予想上回る 金利収入急増で

　８月３日、米暗号資産（仮想通貨）交換所大手コインベース・グローバルが３日発表した第２・四半期決算は、売上高が７億０７９０万ドルと、リフィニティブのデータに基づく市場予想の６億６２５０万ドルを超えた。２０２２年３月撮影（２０２３年　ロイター/Dado Ruvic）

［３日　ロイター］ - 米暗号資産（仮想通貨）交換所大手コインベース・グローバルが３日発表した第２・四半期決算は、売上高が７億０７９０万ドルと、リフィニティブのデータに基づく市場予想の６億６２５０万ドルを超えた。

売買高が低調だったが、金利収入の急増が追い風になった。

コインベースは、ステーブルコインで時価総額第２位の「ＵＳＤコイン（ＵＳＤＣ）」の準備資産から金利収入を得ている。第２・四半期の金利収入は前年同期の３２５０万ドルから２億０１４０万ドルに膨らんだ。

売買高は９２０億ドルで、前年同期の２１７０億ドルから減少した。

純赤字は前年同期の１０億９０００万ドルから９７００万ドルに縮小した。

株価は引け後の時間外取引で値動きの荒い展開の中、１．２％下落。年初来では個人投資家からの関心再燃や業界全体のテクニカル的な反発で１５６％上昇している。

オッペンハイマーのアナリスト、オーウェン・ラウ氏は、当初は決算が好感されたが、その後ガイダンスが予想通りだったことが意識されたと指摘した。

コインベースは第３・四半期のサブスクリプション・サービス売上高が少なくとも３億ドルになると予想。市場予想は３億３６１５万ドル。

米証券取引委員会（ＳＥＣ）は６月、コインベースが規制当局への登録を怠ったまま違法に運営しているとして提訴した。

同社のポール・グレワル最高法務責任者（ＣＬＯ）は決算発表後の電話会見で、訴訟に勝利するとの見通しを示した。