バイデン米大統領、フロリダ被災地を慰問 知事は同行せず

　９月２日、バイデン米大統領は２日に南部フロリダ州を訪れ、ハリケーン「イダリア」の被害状況を視察し、被災者を慰問した（２０２３年　ロイター/Evelyn Hockstein）

Jeff Mason

[フロリダ州ライブ・オーク ２日 ロイター] - バイデン米大統領は２日に南部フロリダ州を訪れ、ハリケーン「イダリア」の被害状況を視察し、被災者を慰問した。同じく大統領選に立候補している共和党のデサンティス州知事は同行しなかった。

大統領はデサンティス知事の災害対応を賞賛。知事が同行しなかったことに失望していないと述べ、同氏が訪問の準備に協力したと語った。

大統領は大きな被害が出たライブオークで上空から町を視察、当局者らから説明を受けた。

大統領は今週、ハリケーン被害を巡りデサンティス氏と何度も電話で話し、１日には現地で会談すると話していた。だが、知事側は１日、復興作業を優先させるため、知事がバイデン氏と会う予定はないと発表。知事の決断はホワイトハウスにとって予想外だった。

大統領は、知事が来なかったことに失望しているかとの記者の質問に「いや、失望はしていない。他の理由があったかもしれない。だが、彼は訪問準備を手助けしてくれた」と述べた。

その上で、共和党のリック・スコット上院議員（前フロリダ州知事）が、意見の相違があるにもかかわらず、来てくれたことを喜んでいると述べた。

共和党の大統領候補指名争いのさなか、デサンティス氏は民主党のバイデン大統領と一緒に被災地を視察する写真を撮られることを避けたかったとの見方もある。