マレーシア中銀が0.5%利下げ、政府債で流動性供給
ロイター / 2020年5月5日 19時10分
[クアラルンプール 5日 ロイター] - マレーシア中央銀行は5日、政策金利を0.5%ポイント引き下げ2.0%とした。今年に入り3会合連続の利下げで政策金利は2009年以来の低水準とした。新型コロナウイルスの流行に伴う経済への打撃が長期化すれば、追加利下げも辞さない姿勢だ。
50ベーシスポイント(bp)の利下げは、ロイターが調査したエコノミストの予想と一致した。
中銀の金融政策委員会は声明で「経済が持続的に回復する状況を作るために適宜、政策手段を活用していく」と表明した。
中銀は別途発表した声明で、5月16日から銀行が法定所要準備を達成するのに政府債を使用することを認め、それによって推定160億リンギ(37億2000万ドル)の流動性を銀行システムに供給する措置を発表した。
政府は3月下旬、新型コロナ封鎖措置実施中の景気浮揚を狙った2600億リンギの景気対策を打ち出した。政府は4日から封鎖措置を緩和した。
INGのエコノミスト、プラカシュ・サクパル氏は、積極的な利下げは広く予想されていたとし、成長やインフレのマイナス基調が今年続けば、さらなる政策支援が正当化されると指摘。「対応は早い方が良い。引き続き、7月初めの次回会合で50bpの追加利下げを予想している」と述べた。
中銀は、国際原油価格の低迷を踏まえ、インフレ率が今年マイナス圏で推移すると予想。基調インフレ率も、国内経済成長の鈍化見通しや労働市場の状況から低迷するとみる。
OCBC銀行のエコノミスト、ウェリアン・ウィラント氏は、中銀のインフレ見通しは、さらなる利下げの余地があることを示唆するが、利下げの規模は年後半の経済情勢次第になると指摘。
「中銀の声明はかなり抑制されたトーンで、成長への打撃は主に年前半の問題と想定している、追加利下げの可能性は排除できないが、既定路線ではなさそうだ」と述べた。
中銀は、成長の見通しについて「パンデミックを巡る状況を中心に」高度の不確実性があると指摘した。4月には、新型コロナの影響で今年の成長率がマイナス2%─プラス0.5%になると予想したが、多大な不確実性がくすぶっていると強調していた。
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