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バイデン氏、勝利に自信 トランプ氏は法廷闘争へ

ロイター / 2020年11月5日 12時18分

 米大統領選は11月4日、開票が進み、民主党のバイデン前副大統領(写真)が、激戦州の中西部ウィスコンシン州とミシガン州を制したもようだ。バイデン氏は会見し、勝利に近づいていると自信を示した。一方、トランプ大統領は、票の集計の停止を求めて法廷闘争に入り、票の再集計も求めている。デラウェア州ウィルミントンで撮影(2020年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ウィルミントン(米デラウエア州)/ワシントン 5日 ロイター] - 米大統領選は4日開票が進み、民主党のバイデン前副大統領が、激戦のラストベルト(さびた工業地帯)の中西部ウィスコンシン州とミシガン州を制したもようだ。バイデン氏は会見し、勝利に近づいていると自信を示した。一方、トランプ大統領は、票の集計の停止を求めて法廷闘争に入り、票の再集計も求めている。

バイデン氏は記者会見し「270人の選挙人を獲得するために必要な州で勝利しているのは明らかだ」と述べた。さらに、「私が勝利したと宣言するためにここにいるのではない」としつつも、「集計作業が終了した時点でわてわれは勝者になると信じている」と自信を示した。

「全ての票が集計されるべきだ」とも強調し、われわれから民主主義を奪うことは誰にもできないと述べた。

エジソン・リサーチによると、バイデン氏は6万7000票(1.2%)の差でミシガン州を制した。一方、ウィスコンシン州では2万票(0.6%)と僅差でトランプ氏をリードしている。

エジソン・リサーチは、バイデン氏がミシガン州で勝利を確実にしたとしている。ウィスコンシン州については、複数メディアがバイデン氏が勝利を確実にしたと報じた。

トランプ氏は前回2016年の大統領選でウィスコンシンとミシガン両州で勝利していた。バイデン氏の両州での勝利が確実となれば、トランプ氏の再選への道は狭められる。集計作業がまだ続く中、トランプ氏は一方的に勝利を宣言。民主党が選挙を盗もうとしていると主張し、集計停止を求めて法廷闘争に打って出た。

ウィスコンシン州を含めないと、現時点の選挙人獲得数はバイデン氏が243人、トランプ氏が213人。

一方、トランプ陣営は、ウィスコンシン州で票の再集計を求める考え。同州では得票率の差が1%未満の場合、再集計を申請できる。

また、ミシガン州とペンシルベニア州で票の集計停止を求めて提訴した。開票作業所への公平なアクセスが認められていないことが理由としている。

さらに、ペンシルベニア州で、投票日後に到着した郵便投票を受け入れるかどうかを巡り同州共和党が起こした訴訟について、トランプ氏が参加できるよう最高裁に求めた。

他の激戦州では、アリゾナ、ジョージア、ネバダ、ノースカロライナなどの州でまだ集計作業が行われている。

トランプ氏は、ノースカロライナ州でバイデン氏を若干リードしている。ジョージア州とペンシルベニア州でも依然リードしているが、バイデン氏の追い上げで差は縮小している。ウィスコンシンとミシガン州を落とせば、トランプ氏はノースカロライナ、ジョージア、ペンシルベニアの3州に加え、アリゾナとネバダのどちらかの州で勝利する必要がある。この2州は現時点でバイデン氏の優勢が伝えられている。

バイデン氏はアリゾナ州で勝利すれば、過去72年間に同州で勝利した2人目の民主党大統領候補となる。

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