スズキ、通期純利益予想18%減 インド四輪販売計画は2割減
ロイター / 2020年11月5日 18時55分
[東京 5日 ロイター] - スズキ<7269.T>は5日、未定としていた2021年3月期通期の連結業績予想を発表した。純利益は前期比18%減の1100億円の見通し。新型コロナウイルス感染拡大で主力市場のインドを中心とした四輪車販売の減少が響く。インドの四輪販売は同20%減を見込む。
会社の純利益予想は、リフィニティブが集計したアナリスト15人の予測平均値801億円を上回る。
通期の売上高は前期比14%減の3兆円、営業利益は同25.6%減の1600億円をそれぞれ見込む。通期業績予想の前提となる為替レートは1ドル=106円、1インドルピー=1.43円に設定した。四輪の世界販売は16.6%減の237万8000台を計画する。
中間配当は1株当たり前期と同額の37円としたが、期末配当も合わせた年間配当は引き続き未定とした。
<インド販売回復、新工場は来年4月に稼働へ>
鈴木俊宏社長は決算会見で、非常態勢で経費削減を進める中、7─9月期は「日本やインドなどで生産が徐々に回復し、前年を上回る営業利益を計上できた」と説明。特にインドでの四輪販売については、小型の低価格車「エントリーカー」の需要が増えたと指摘。コロナ感染防止の点から多数が利用する公共交通機関よりも個人で移動できる車が好まれたことも奏功したという。
ただ、今後については慎重な見方を示した。インド政府の政策が感染防止策と経済のどちらを優先するかなど「なかなか読みづらい」こともあり、「この先何が起きるかわからない。はっきりこうだという話ができる状況ではない」と述べた。
日本の四輪販売については、下期に前年同期比で約5%増、通期は前期比5%減からほぼ横ばいを目指すとした。
鈴木社長はまた、インド西部グジャラート州の四輪新工場(C工場)について、来年4月に稼働を開始することも明らかにした。当初は今年4月を予定していたが、同国での市場低迷やコロナの影響により7月に延期し、再び先送りしていた。鈴木社長は「ある程度、生産能力に余裕を持ちながら将来(の成長)に備える」と説明。新機種の投入時期との関係などから「最終的に来年4月には稼働させないと他の工場への支障が出てくる。ここは延期せずに稼働させたい」と語った。
7─9月期の営業利益は前年同期比約31%増の736億円だった。インドや日本での収益改善が寄与した。4─6月期のインドの四輪販売は、新型コロナ感染拡大防止で実施されたロックダウン(都市封鎖)の影響で同約82%減ったが、7─9月期は19.6%増まで回復。日本の四輪販売は、4─6月期は36.5%減ったが、7─9月期は6%増に改善した。
*内容を追加しました。
(白木真紀 編集 橋本浩)
この記事に関連するニュース
-
ローツェの2024年2月期通期売上高は前期比1.3%減、2025年2月期は3割増を計画
マイナビニュース / 2024年4月16日 15時2分
-
週刊コンビニエンスストアニュース 大手コンビニ3社の決算、売上高・利益ともに大きく伸長
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年4月15日 20時55分
-
ファーストリテ、通期純利益を上方修正 海外ユニクロ事業など好調
ロイター / 2024年4月11日 20時0分
-
イオン、今期営業利益7.6%増の2700億円 過去最高の見込み
ロイター / 2024年4月10日 16時37分
-
高配当株ランキング~日銀の異次元緩和終了!負債少なく利上げ影響受けづらい5銘柄
トウシル / 2024年3月21日 16時0分
ランキング
-
1楽天グループ、決済アプリを統合 ペイペイ経済圏に対抗
共同通信 / 2024年4月18日 17時41分
-
21ドル=154円 円安で家計負担は「11万円増」試算も 「電気」「都市ガス」負担軽減措置打ち切りで家計に打撃
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月18日 17時13分
-
3いなば食品、入社辞退者が憤る内定後の『一般職採用です』告知「ボロ家」よりも許せなかったこと「待遇わからず」「想定していた働き方と全然違う」
NEWSポストセブン / 2024年4月17日 7時15分
-
4円安の流れはしばらく継続?
為替の見通しや介入の有無を徹底解説Finasee / 2024年4月19日 7時0分
-
5野菜高騰 ニンジン2倍、キャベツやきゅうりも1.5倍 連休前には落ち着く…?
日テレNEWS NNN / 2024年4月18日 21時4分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください