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日経平均は軟調、米雇用統計発表控えで見送りムード

ロイター / 2021年11月5日 12時16分

前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比200円07銭安の2万9593円61銭となり、反落した。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 5日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比200円07銭安の2万9593円61銭となり、反落した。米株高が好感されて朝方はしっかりだったものの、その後は週末控えもあって軟化した。米雇用統計を控えていることも買い見送り要因となっている。一方、好決算を発表した銘柄については、引き続き堅調なものが目立つ。

6日の米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が上昇、6営業日連続で終値ベースの最高値を更新した。米半導体大手クアルコムが3日発表した好決算を受け、半導体関連株が上昇した。

これを受けて日本株はしっかりで始まったものの、買い一巡後は軟調な展開。週末である上に米雇用統計の発表を控えていることから、次第に模様眺めとなり、相場全般はジリ安の動きとなった。

ただ、米国でフィラデルフィア半導体指数(SOX)連日の最高値更新となったことを好感して、半導体関連株が堅調に推移したほか、引き続き好決算を発表した銘柄に対しては物色意欲が強く、大きく崩れる気配は感じられない。

市場では「決算を材料に個別物色の動きが活発化している。決算の内容で銘柄ごとに株価の濃淡が生じる状況は来週も続くのではないか」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声も聞かれる。

TOPIXは0.84%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆5627億7500万円だった。東証33業種では、海運業、鉄鋼、倉庫・運輸関連業などの下げが目立ち、値上がりは金属製品、鉱業、ゴム製品の3業種にとどまっている。

個別では、取引時間中に発表された好決算を手掛かり前日は堅調だったトヨタ自動車が反落したほか、ソニーグループがさえない。日本郵船も軟調に推移した。半面、好決算を手掛かりにSUMCOが物色され、キーエンスも高い。

東証1部の騰落数は、値上がりが422銘柄、値下がりが1704銘柄、変わらずが55銘柄だった。

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