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シドニー空港に167億ドルの買収提案、株価38%上昇

ロイター / 2021年7月5日 14時41分

空港運営のシドニー・エアポート・ホールディングスは7月5日、インフラ投資を手掛ける共同事業体(コンソーシアム)から222億6000万豪ドル(167億米ドル)の現金による買収提案を受けたと発表した。これを受け、同社の株価は38%上昇した。シドニー空港で2020年12月撮影(2021年 ロイター/Loren Elliott/File Photo)

[シドニー 5日 ロイター] - 空港運営のシドニー・エアポート・ホールディングスは5日、インフラ投資を手掛ける共同事業体(コンソーシアム)から222億6000万豪ドル(167億米ドル)の現金による買収提案を受けたと発表した。これを受け、同社の株価は38%上昇した。

今回の提案は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けた旅行業界に対する長期的ビジョンを反映した動きだ。金利が記録的低水準となる中、年金基金やそのファンドマネジャーはより高い利回りを追求しており、債務を含め300億豪ドル規模となる同案件は、国境閉鎖が解除され、旅行需要が回復した際には大きな金銭的恩恵をもたらすとみられる。

この買収が成功すれば、エンデバー・グループのスピンオフ(分離・独立)(81億ドル規模)や、スター・エンターテインメント・グループによるクラウン・リゾーツ買収案(73億ドル規模)を上回り、オーストラリアで今年最大の買収案件となる。

買収提案を行ったのは、インフラ投資大手のIFMインベスターズ、クイーンズランド州の年金基金QSuper、グローバル・インフラストラクチャー・マネジメントからなるコンソーシアム。1株あたり8.25豪ドルの買収価格を提示した。これは2日終値に42%のプレミアムを乗せた水準。

5日序盤の株式市場でシドニー・エアポート株は、一時8.04豪ドルに上昇した。ただ、その後は7.55豪ドル付近に押し戻されており、取引成立を巡る市場の不透明感を映している。

シドニー・エアポートは、買収提示価格が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)前の水準を下回っているとして、提案を検討中だと述べた。

パンデミックで旅行需要が打撃を受ける以前の昨年1月、同社株は史上最高値の8.86豪ドルまで上昇していた。

IFMは、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレードの主要空港の株式を保有している。QSuperは英ヒースロー空港に、グローバル・インフラストラクチャーは英ガトウィック空港とロンドン・シティ空港に出資している。

同コンソーシアムの提案は、シドニー・エアポートの15%株式を保有する筆頭株主のユニスーパーがコンソーシアムの投資ビークルに同等の株式を再投資することが条件となる。

*内容を追加しました。

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