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訂正-NY市場サマリー(4日)ドル下落、米株急伸 米債利回り低下

ロイター / 2022年5月5日 9時37分

(英文の訂正により、株リポート第1段落の「約1年ぶり」を「約2年ぶり」に訂正します)

[4日 ロイター] -

<為替> ドルが主要通貨バスケットに対し下落し、1週間ぶり安値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が75ベーシスポイント(bp)利上げに否定的な見方を示したことに反応した。

FRBは3─4日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き上げ、6月に保有資産の縮小に着手することを決定した。

パウエル議長はFOMC後の記者会見で、次回数回の会合で50bpの追加利上げを巡り検討する見通しとしつつも、75bp利上げについては積極的に検討してるものではないと述べた。

TDセキュリティーズのシニアFXアナリスト、メイゼン・イッサ氏は「市場は五分五分の確率で7月(6─7月)までに75bpの利上げが実施されるという見方を織り込んでおり、75bp利上げの可能性が焦点となっていた」と指摘した。

主要通貨に対するドル指数はパウエル議長のコメントを受け、1週間ぶりの安値となる102.48に沈んだ。終盤の取引では0.76%安の102.62。

ユーロ/ドルは0.82%高の1.0606ドル。

一方、中国での新型コロナウイルス規制が世界的な成長鈍化や新たなサプライチェーンの混乱を巡る懸念につながり、ドルを下支えた。

中国・北京市は4日、新型コロナ感染拡大を抑えるため、数十カ所の地下鉄の駅やバス路線を閉鎖した。

また4日発表された4月のADP全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は24万7000人増と、労働力不足が重しになり、増加幅は2020年4月以来2年ぶりの低水準となった。

6日に発表される4月の米雇用統計が注目される。

豪ドルは続伸し、2.03%高の0.7241米ドル。オーストラリア準備銀行(中央銀行)が3日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25bp引き上げ0.35%としたことが引き続き材料視された。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 不安定な取引の中で利回りが大きく低下した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が会見で、今後の米連邦公開市場委員会(FOMC)で75ベーシスポイント(bp)の利上げは「積極的に」検討しないと述べたことが材料視された。

FRBの金利見通しに最も敏感な米2年債利回りは、一時2018年11月以来の高水準となる2.844%に上昇したが、議長の発言が伝わると2.603%まで低下した。終盤は13bp低下の2.6503%。

2年債利回りが大きく低下したことでイールドカーブはスティープ化し、2・10年債の利回り格差は2週間ぶりの水準となる30.8bpに拡大した。

FRBはこの日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き上げ0.75─1.00%とした。一度に0.5%ポイントの大幅利上げを決定するのは22年ぶり。

オールスプリング・グローバル・インベストメンツのシニア投資ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブセン氏は「重要なターニングポイントは、(パウエル議長が)75Bpの利上げを積極的に検討していないと言った時だ」と指摘した。

10年債利回りは約4bp低下し2.9149%。一時18年12月以来の高水準となる3.011%を付ける場面があった。

3年債や5年債の利回りも11─15bpと大きく低下した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 連邦準備理事会(FRB)が予想通りに利上げを決定したことを受け急伸し、S&P総合500種の1日としての上昇率は約2年ぶり(訂正)の大きさとなった。

FRBは3─4日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き上げ、0.75─1.00%とした。一度に0.5%ポイントの大幅利上げを決定するのは22年ぶり。6月に保有資産の縮小に着手することも決定した。

決定発表直後は株価は一進一退だったが、FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見を受け上昇。S&P総合500種は約3%高と、2020年5月18日以来の大幅な上昇となった。

AXSインベストメントの最高経営責任者(CEO)、グレッグ・バスック氏は「FRBは明らかにインフレを抑制する必要があると理解している」とし、「FRBが一段と積極的な利上げを行っても、地政学的な緊張の高まりのほか、新型コロナウイルス感染拡大を巡る問題などに対応する必要がある。このため、FRBの動きにかかわらず、ボラティリティーが高い状態は続く」との見方を示した。

この日発表の経済指標では、企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスの4月の全米雇用報告の民間部門雇用者数が24万7000人増と、増加幅は2020年4月以来2年ぶりの低水準となった。

米供給管理協会(ISM)が発表した4月の非製造業景気指数(NMI)は57.1に低下。エコノミスト予想は58.5だった。

個別銘柄では、配車大手リフトが約30%急落。同社は前日、運転手の取り込みに支出拡大が必要として第2・四半期の営業利益についてさえない見通しを示した。売上高見通しも市場予想を下回った。

コーヒーチェーン大手スターバックスは9.8%高。前日発表の第2・四半期(4月3日までの3カ月)の世界の既存店売上高は市場予想を下回ったものの、北米市場の既存店売上高は12%増と好調だった。

リチウム生産のリベントは30.2%高。電気自動車(EV)向け需要の高まりを反映し、四半期利益が予想を上回ったほか、2022年の売上高見通しを上方修正した。

この日はS&Pの主要11セクター全てが上昇。中でもエネルギーの上げが目立った。米国債利回りの上昇を受け、銀行株は3.5%上昇した。

米取引所の合算出来高は134億6000万株。直近20営業日の平均は119億7000万株。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.98対1の比率で上回った。ナスダックでも2.39対1で値上がり銘柄数が多かった。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策会合の結果が注目される中、小反落となった。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比1.80ドル(0.10%)安の1オンス=1868.80ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 欧州連合(EU)がロシア産石油禁輸方針を表明したことを受け、大幅反発した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比5.40ドル(5.27%)高の1バレル=107.81ドル。7月物は5.32ドル高の106.22ドルとなった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 129.07/129.10

始値 129.96

高値 130.37

安値 128.64

ユーロ/ドル NY終値 1.0621/1.0625

始値 1.0529

高値 1.063

安値 1.0512

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 84*19.00 3.0399%

前営業日終値 85*06.00 3.0060%

10年債(指標銘柄) 17時05分 90*30.50 2.9461%

前営業日終値 90*27.50 2.9580%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*06.00 2.9262%

前営業日終値 98*26.75 3.0030%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*22.50 2.6543%

前営業日終値 99*15.38 2.7700%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34061.06 +932.27 +2.81

前営業日終値 33128.79

ナスダック総合 12964.86 +401.10 +3.19

前営業日終値 12563.76

S&P総合500種 4300.17 +124.69 +2.99

前営業日終値 4175.48

COMEX金 6月限 1868.8 ‐1.8

前営業日終値 1870.6

COMEX銀 7月限 2240.2 ‐26.3

前営業日終値 2266.5

北海ブレント 7月限 110.14 +5.17

前営業日終値 104.97

米WTI先物 6月限 107.81 +5.40

前営業日終値 102.41

CRB商品指数 314.2669 +7.4838

前営業日終値 306.7831

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