中国バイトダンスの競合「快手」、香港IPO申請 最大50億ドル
ロイター / 2020年11月6日 12時4分
[5日 ロイター] - 短編動画投稿アプリ「快手」を手掛ける中国の快手科技は5日、香港市場での新規株式公開(IPO)を申請した。資金調達額は最大で50億ドルとなる可能性がある。
インターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)が支援する快手科技は中国で「快手」を、海外では同様のアプリ「Kwai」と「Zynn」を運営。中国国内で「抖音」を、海外で「TikTok(ティックトック)」を運営するライバルの北京字節跳動科技(バイトダンス)はデータセキュリティーを巡り米国政府の標的となっている。
設立から9年の快手科技は仮目論見書の中で、IPOの規模や時期などを明らかにしていない。
事情に詳しい複数の関係筋がこれまでにロイターに明らかにしているところによると、快手科技は早ければ来年1月にも香港IPOで最大50億ドルを調達することを目指している。企業価値は500億ドル超となる。
目論見書によると、快手科技の1─6月期の赤字額は680億9000万元(103億1000万ドル)と、前年同期の2億6870万元から赤字幅が拡大。一方、1─6月期の売上高は約50%増の253億2000万元だった。
「快手」の同期間における月間平均ユーザー数(MAU)は4億8500万人、1日平均ユーザー数(DAU)は2億5800万人。
香港IPOの共同スポンサーはモルガン・スタンレー・アジア、メリルリンチ・ファー・イースト、華興証券(香港)。
快手科技は昨年終盤、テンセントが主導したIPO前の資金調達ラウンドで30億ドルを調達した。
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