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米ボーイング、787型機を減産 コロナや製造上の欠陥で納入遅れ

ロイター / 2020年12月7日 8時22分

 12月4日、米航空機大手ボーイング幹部は中型旅客機「787」を減産する方針を明らかにした。写真は同社のロゴ。ニューヨーク証券取引所で2019年3月撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[シアトル/パリ 4日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング幹部は4日、中型旅客機「787」を減産する方針を明らかにした。今回の減産は過去18カ月で4度目となる。新型コロナウイルス危機の影響に加え、製造上の欠陥から、11月の納入機数がゼロとなっていた。

ボーイングは現在、787型機を月に6機製造しているが、これを2021年半ばまでに5機に減らす。19年半ばには月14機を製造していた。

同社のスミス最高財務責任者(CFO)はスイス金融大手クレディ・スイス主催の会合で「未納入の787型機が数多くある」と述べた。

787型機をめぐっては、製造上の欠陥が最近見つかったとして米当局が9月に調査を実施していると公表。納入の遅れに拍車がかかっていた。

スミス氏は追加の品質検査が想定より長期に及び、12月の納入機数も少ないとの見通しを示した。

これを受け、4日の米株式市場でボーイング株は1.89%下落。20カ月にわたる運航停止措置が解除された新型旅客機「737MAX」の受注を受けたとの報を好感して、3日は上伸していた。 運航停止措置の間、ボーイングは現金流出を食い止めるため787に大きく依存していたが、新型コロナで広胴型機の需要は打撃を受け、供給過剰となっていた。

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