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アストラゼネカワクチン、初回接種後の血栓やや上昇 北欧で調査

ロイター / 2021年5月6日 17時8分

 5月6日 デンマークとノルウェーで英製薬アストラセネカの新型コロナウイルスワクチンの1回目接種を終えた計28万人のその後の健康データを調査した結果、脳内血栓を含む静脈血栓の発症がやや高まったことが発表で示された。写真はアストラゼネカのワクチン。5月5日、マレーシアのクアラルンプールで撮影(2021年 ロイター/Lim Huey Teng)

[6日 ロイター] - デンマークとノルウェーで英製薬アストラセネカの新型コロナウイルスワクチンの1回目接種を終えた計28万人のその後の健康データを調査した結果、脳内血栓を含む静脈血栓の発症がやや高まったことが6日の発表で示された。

2月初めから3月11日の間に接種を受けた18―65歳を調べた。接種から28日以内に心臓発作や脳卒中や深部静脈血栓を起こした比率と、こうした発症が両国で一般的に想定される率を比較。接種を受けた人の静脈血栓は59件で、受けない場合の想定30件を上回った。10万人当たりに換算すると11人の割合となった。脳内血栓は10万人当たり2.5人と、やはり一般集団での想定比率より高かった。

ただ、調査を実施した研究者らは、今回の結果が示す静脈血栓症の絶対的なリスクは小さく、社会的なレベルと個々人のレベルの双方とで接種のメリットを解釈すべきだとの見解を示した。調査は医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)で発表された。

英イースト・アングリア大学のポール・ハンター医学教授は調査について、接種後の血栓症のリスクについて理解を深めるものだが、ワクチンのメリットが副反応のリスクを大きくしのぐとの欧州や英国の当局の結論を変えるほどではないと述べた。

血栓などの報告が出たことで、ノルウェーでは3月11日にアストラゼネカのワクチン接種を停止。デンマークも接種をやめている。

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