米、30年までに新車のEV比率50%へ、バイデン氏が大統領令に署名
ロイター / 2021年8月6日 9時3分
バイデン米大統領は8月5日、新車販売に占める電気自動車(EV)の比率を2030年までに50%とする目標を盛り込んだ大統領令に署名した。3日、ワシントンで撮影(2021年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 5日 ロイター] - バイデン米大統領は5日、新車販売に占める電気自動車(EV)の比率を2030年までに50%とする目標を盛り込んだ大統領令に署名した。26年までの新たな排ガス基準も提案した。
バイデン大統領の目標に法的拘束力はないものの、国内外の自動車メーカー大手からは支持を獲得している。
米ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、クライスラー親会社ステランティスは共同声明で「30年までに米国内の年間EV販売を40─50%とする」ことを目指すと表明した。
同時に、野心的なEV販売目標の達成には、消費者への補助金や充電網の整備に加え、「研究開発(R&D)への投資、米国内での電動車生産・サプライチェーン(供給網)拡大の促進」など政府の奨励策が不可欠とも強調した。
バイデン大統領や自動車メーカーが示した目標には、バッテリー電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCV)、プラグインハイブリッド車(PHV)が含まれる。
現代自動車は、30年までにEV販売を40─50%とする目標を支持すると表明。
日産自動車は、30年までに米国販売の40%以上をEVとする目標を掲げているとした。
トヨタ自動車は声明で、目標は「環境にとってすばらしい」とし、自社の「役割を果たす」と表明した。
米民主党議員の多くは、法的拘束力を持つEV販売目標の設定、もしくはカリフォルニア州や一部の国と同様に35年までに段階的にガソリン車の新規販売を禁止する措置の導入を求めている。だが、バイデン大統領は全米自動車労組(UAW)の反対を受けてそうした要求を拒んでいる。
環境保護団体「Safe Climate Transport Campaign」のディレクター、ダン・ベッカー氏はバイデン大統領の計画について「信頼できない自動車メーカーによる自主的で強制力のない約束に頼っている」と批判した。
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