ギニアのクーデター主導者、暫定的な挙国一致内閣の設置を約束
ロイター / 2021年9月7日 7時50分
西アフリカのギニアで特殊部隊を率いる元フランス外国人部隊兵士のママディー・ドゥムブヤ氏は9月6日、コンデ政権の閣僚や政府高官を集めた会議で「移行の大枠を決める話し合いを行い、その後、移行を率いる挙国一致内閣を設置する」と表明した。写真はドゥムブヤ氏との会議に臨むフォファナ首相や国防相ら政府関係者。首都コナクリで撮影(2021年 ロイター/Souleymane Camara)
[コナクリ 6日 ロイター] - 西アフリカのギニアでクーデターを主導した軍幹部は6日、暫定的な挙国一致内閣の設置を約束した。
5日のクーデターでは国軍の特殊部隊がコンデ大統領を拘束し、政府を解散。憲法停止を宣言し、陸と空の国境も閉鎖した。
特殊部隊を率いる元フランス外国人部隊兵士のママディー・ドゥムブヤ氏は、コンデ政権の閣僚や政府高官を集めた会議で「移行の大枠を決める話し合いを行い、その後、移行を率いる挙国一致内閣を設置する」と表明。
「移行期間の終わりに、新たな統治と経済発展の時代の基調を打ち出す」と述べた。移行の詳細や民主的な選挙の実施時期には言及しなかった。
クーデターを受け、資源業界には懸念が広がった。ギニアはアルミニウムの原料となるボーキサイトの埋蔵量が世界最大。現時点で供給混乱の兆しは見られていないが、6日の取引でアルミ価格は約10年ぶりの高値を付けた。
ドゥムブヤ氏はこうした懸念の払しょくに向け、資源関連の輸出ができるよう海の国境を開かれた状態にすると強調。「企業や経済パートナーに対し、国内の活動は平常通り継続されると確約できる。資源会社に業務を続けるよう要請している」と述べた。
軍の報道官はテレビで、陸と空の国境も再開されたと述べた。
ただ、ドゥムブヤ氏は政府当局者の出国を禁止し、公用車の引き渡しを命じた。6日の会議に出席した当局者らは兵士に付き添われてコナクリにある軍の本部に移動した。
外交筋によると、フォファナ首相やカマラ国民議会議長らは逮捕されたという。
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