英サービスPMI、昨年12月改定値53.6 やや上方修正
ロイター / 2022年1月7日 0時56分
IHSマークイット/CIPSが6日発表した昨年12月の英国のサービス業購買担当者景気指数(PMI)改定値は53.6となり、速報値の53.2からわずかに上方修正された。2020年1月撮影(2022年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 6日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが6日発表した昨年12月の英国のサービス業購買担当者景気指数(PMI)改定値は53.6となり、速報値の53.2からわずかに上方修正された。
10カ月ぶりの低水準。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大が接客や旅行業に打撃を与え、直近のロックダウン(都市封鎖)によってサービス業は回復の勢いを失った。
11月は58.5だった。
5日に発表されたより堅調な製造業PMIを含む総合PMIも同様の動きを示した。
IHSマークイットのエコノミスト、ティム・ムーア氏は「オミクロン変異株の影響による予約の大量キャンセルで旅行やレジャー、娯楽への消費者支出が低迷した」と述べた。
英国立統計局(ONS)が6日に発表した別のデータによると、接客業の約45%、美容・理容業の約50%がクリスマスまでの間にキャンセルが増えたと報告した。
サービスPMIが昨年12月より低かったのは経済活動のロックダウンが続いていた昨年2月で、レストランや不要不急の店舗が閉鎖されていた。
PMIは50を上回れば景況拡大、下回れば悪化を示す。しかしエコノミストらは今回の下落幅の大きさを踏まえ、来月公表が予定されている公式データが昨年12月の経済の縮小を示す可能性が高いと指摘した。
パンテオン・エコノミクスは、国内総生産(GDP)が昨年12月は0.6%減、今年1月は0.3%減になると予測している。
パンテオンの英国シニアエコノミスト、ガブリエラ・ディケンズ氏は「クリスマスが過ぎ、オミクロン変異株がデルタよりも重症化の可能性が低いことが分かり、消費者が新型コロナ感染のリスクを負うことへの不安が軽減すれば、GDPが1月に上昇する可能性も否定できない」とコメントした。
また、IHSマークイットのムーア氏は「多くの企業が上昇するコストを22年には顧客に転嫁する必要性を挙げている」とし、企業は競争の激しい雇用市場で賃上げ圧力に直面しているとも指摘した。
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