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欧州首脳の訪中、ウクライナ戦争の核兵器排除で習氏と仏大統領合意

ロイター / 2023年4月6日 19時49分

 4月6日、マクロン仏大統領とフォンデアライエン欧州委員長は6日、訪問先の中国・北京で、指導者との一連の会談を開始した。写真は同日、北京の人民大会堂前で習近平国家主席と握手するマクロン氏(2023年 ロイター/Gonzalo Fuentes)

[北京 6日 ロイター] - 中国を訪問中のマクロン仏大統領は6日、中国首脳との会談でウクライナ戦争について協議し、核兵器を紛争から排除することで合意したと明らかにした。習近平国家主席との共同会見で述べた。

習氏はウクライナ危機がエスカレートしないよう中国とフランスは国際社会に対し働きかけると表明した。

マクロン氏はウクライナが占領され国連安全保障理事会メンバーの一つが国連憲章に違反している限り、欧州の安全保障は成り立たず「受け入れられない」と述べた。

習氏は欧州が多極化した世界における独立した一つの極だとし、中国は欧州の戦略的自立を支持すると語った。

マクロン氏とフォンデアライエン欧州委員長は6日、北京で指導者との一連の会談を開始した。マクロン大統領は、習氏に対して、ウクライナでの戦争終結に向けてロシアを説得するよう訴えた。

マクロン氏は会談に先立ち、人民大会堂の外で習氏に「ロシアによるウクライナ攻撃は(国際的な)安定への打撃となった」とし「ロシアを正気に戻し、皆を交渉のテーブルに付かせるよう」協力を求めた。

会談は、長年緊張関係にあった欧州連合(EU)と中国の関係に新しい方向性をもたらす可能性がある。

マクロン氏はメディアの取材に対して、欧州は中国との通商・外交関係の縮小を拒まなければならないと強調。中国と西側との緊張の「免れ得ないスパイラル」を拒絶することが必要だと述べた。

フォンデアライエン氏も習氏と会談し、その後3者による協議を行う予定。

マクロン氏は李強首相と会談した後、人民大会堂の外で習氏と歓迎式典に臨んだ。

国営の中国中央電視台(CCTV)によると、習氏は、世界が大きく変化しようとしている中、中国とフランスは相違を克服する能力と責任があると述べた。

これに先立ち、李氏はフォンデアライエン氏と会談した。2019年の就任以来、初の訪中を前に同氏は、欧州は態度を硬化させる中国に対し、外交的かつ経済的に「リスク回避」しなければならないと述べていた。

同氏はまた、李氏との会談に先立ち、「欧州と中国の双方はこの関係から多大な恩恵を受けてきたが、EUと中国の関係は近年より複雑になっており、今は両者の関係のあらゆる側面を共に議論することが重要」と述べた。

李氏は、EUやフランスとのパートナーシップは「新たな出発点」に立っており、双方は「相互尊重とウィンウィンの協力」を堅持すべきであると述べた。

共産党系メディアの環球時報は社説で、「マクロン氏の訪問は、中仏間の経済・貿易協力の促進や政治的相互信頼の増進に具体的な成果をもたらすことが期待される」と指摘した。

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