トランプ氏のジュリアーニ顧問弁護士もコロナ感染、法廷闘争主導
ロイター / 2020年12月7日 12時55分
12月6日、トランプ米大統領は、自身の顧問弁護士であるジュリアーニ元ニューヨーク市長(写真)が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。写真はワシントンで11月19日撮影(2020年 ロイター/Jonathan Ernst)
[6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、自身の顧問弁護士であるジュリアーニ元ニューヨーク市長が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。ジュリアーニ氏は米大統領選の結果認定を阻止するよう州議会の共和党議員に働き掛けるため、このところ地方出張が続いていた。
ジュリアーニ氏は76歳。トランプ氏とその周辺の多くの人々がこれまでにコロナに感染している。
トランプ氏はツイッターに「ニューヨーク市の歴史で間違いなく最も偉大な市長であるジュリアーニ氏は米史上最も腐敗した選挙(間違いなく!)を暴露するために休まず取り組んできたが、中国ウイルスの陽性反応が出た」と投稿した。
ジュリアーニ氏は6日夜、「素晴らしいケアを受けており、調子は良い。急速に回復しており、全てのことに対応している」とツイートした。
事情に詳しい関係筋2人によると、同氏は6日時点でワシントンのジョージタウン大学病院におり、関係筋の1人はジュリアーニ氏が治療のため入院したとしている。病院側の確認は得られていない。
ジュリアーニ氏は大統領選での民主党バイデン氏の勝利を覆すための法廷闘争を主導してきた。トランプ氏とともに、明確な証拠を示さずに選挙不正を繰り返し主張している。しかし、州および連邦政府の当局者らは大規模不正を否定している。
ジュリアーニ氏は3日にジョージア州を訪れ、州議会議員らにバイデン氏の勝利認定を阻止するよう求めた。30日にはアリゾナ州、2日はミシガン州も同様の目的で訪れていた。
ジュリアーニ氏の感染が伝わった後、アリゾナ州議会は「最近の新型コロナの感染例や懸念」を踏まえ、上下両院を今週、閉鎖すると発表した。同氏は先週、約10人の共和党州議会議員と面会していた。
トランプ氏とその側近の多くはコロナ予防のためのマスク着用や密集の回避などの保健当局の勧告に従っていない。冬の到来が相まって、米国内では新型コロナが再び猛威を振るっている。
*ジュリアーニ氏のコメントなどを追加しました
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