中国の10月末の外貨準備、前月比0.53％増 7月以来の増加

１１月７日、中国国家外為管理局（ＳＡＦＥ）が発表したデータによると、１０月末時点の外貨準備は３兆２１８０億ドル（前月末比０．５３％増）と７月以来の増加となった。写真は米ドルと人民元の紙幣。２０２０年２月撮影（２０２１年　ロイター/Dado Ruvic)

［北京　７日　ロイター］ - 中国国家外為管理局（ＳＡＦＥ）が７日発表したデータによると、１０月末時点の外貨準備は３兆２１８０億ドル（前月末比０．５３％増）と７月以来の増加となった。

１０月はドル指数が０．１％低下し、ドル換算した他通貨の価値が上昇した。

１０月末の外貨準備はロイターがまとめたアナリスト予想の３兆１９７０億ドル、前年同月末の３兆１２８０億ドルを上回った。ただ、今年８月末の３兆２３２０億ドルには届かなかった。

ＳＡＦＥは声明で「新型コロナウイルス流行や世界経済の回復を巡る不透明感が続く中でも、中国経済は大きな可能性を持ちながら力強く回復を続け、それが外貨準備全体の安定維持を助けることになる」と指摘した。

１０月末時点の金準備は６２６４万トロイオンスと前月末と同水準だった。金価格が上昇したことから、ドル建てでは１１０８億３０００万ドルと前月末の１０９１億８０００万ドルから増加した。