1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

中国不動産開発の世茂集団、子会社がABS償還延期を提案

ロイター / 2022年1月7日 15時19分

 1月7日、香港市場で中国の不動産開発会社、世茂集団が大幅安、子会社の上海上場社債も急落し、取引停止となった。世茂集団は信託会社から受けていた融資の返済を期日内に履行できなかった。上海で2013年1月撮影。(2022年 ロイター)

[香港/上海 7日 ロイター] - 中国の不動産開発会社、世茂集団が信託会社から受けていた融資でデフォルト(債務不履行)を起こし、子会社が資産担保証券(ABS)の償還延期を所有者に提案したことを受け、7日の取引で同社と子会社の株価と社債価格が急落した。

関係筋によると、子会社の上海世茂建設は今月に満期を迎える計11億7000万元(1億8350万ドル)の2本のABS償還期限の延長を提案した。1月に元本の10%を支払い、2月から11月までは毎月5%、12月に残る40%を返済するという案だという。

このうち1人の関係筋は、同社とABSの所有者は現在協議を行っているが、信用補完の措置が取られない限り提案が受け入れられる可能性は低いとし、「協議が不調に終われば、他の社債も巻き込むクロスデフォルト条項が発動されるだろう」と述べた。

世茂はコメントを控えた。

これに先立ち、信託会社の中誠信託は6日、世茂集団が6億4500万元(1億0110万ドル)の支払いを期限通り実行できず、デフォルトが発生したと明らかにしていた。

上海世茂建設は7日の開示資料で、中誠信託と支払い延滞の解消に向け協議しており、融資返済の不履行が市場で取引されている社債に関する支払い繰り上げ要請にはつながらないと説明した。

世茂集団の香港上場株は序盤に18%超下げ、子会社の上海世茂が発行し、上海証券取引所に上場している3本の社債は20%余り下落した。証取は「異常変動」を理由に取引を停止した。

これとは別の3本の上海世茂債は上海市場で13─14%下落。これら6本の社債は額面価格を40─60%下回った。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください