午前の日経平均は小幅続落、ハイテク株安い 好決算銘柄に買いも
ロイター / 2024年2月7日 12時6分
2月7日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比38円09銭安の3万6122円57銭と、小幅に続落して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 7日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比38円09銭安の3万6122円57銭と、小幅に続落して取引を終えた。前日の米市場での半導体株安が嫌気され、指数寄与度の大きいハイテク銘柄が値下がりし、指数を押し下げた。一方で好決算銘柄には買いも入り、下値の堅さもみられた。
日経平均は前営業日比157円安と軟調にスタート。寄り付き後も下げ幅を広げ、一時254円安の3万5906円32銭まで値下がりした。ただ、3万6000円を割り込むと押し目買いも流入し、小幅高に転じる場面もあった。市場では「ハイテク株の下落以外では、セクターごとなど大きな相場の流れはみられず、個別材料を手掛かりにした物色が中心」(国内証券・ストラテジスト)との指摘が聞かれた。
足元の日経平均は3万6000円を挟んで一進一退の展開となっており、下値は堅い一方、上値の重さも意識されている。T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー、浪岡宏氏は「1月に日経平均は大幅高となった反動で、足元では日柄調整が続いているようだ」と話す。
目先の日本株については「企業決算を受けて、アナリストが業績見通しをアップデートするとみられる2月後半にはアップサイドを試しやすくなるのではないか」(浪岡氏)との見方が聞かれた。
TOPIXは0.38%高の2548.80ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆6085億3100万円だった。東証33業種では、輸送用機器、卸売、鉱業など19業種が値上がり。機械、食料品、倉庫・運輸関連など14業種は値下がりした。
個別では、好決算が引き続き好感されトヨタ自動車が4.7%高となり、連日の上場来高値を更新。大規模な自社株買いを発表した三菱商事が9.1%高。
ローソンは15.5%高と大幅上昇。前日にKDDIが同社に対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表されたことが好感された。一方、KDDI株は2%超安と軟調。
指数寄与度の大きい東京エレクトロン、ソフトバンクグループはさえない。
プライム市場の騰落数は、値上がり804銘柄(48%)に対し、値下がりが758銘柄(45%)、変わらずが95銘柄(5%)だった。
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