米国務長官、台湾との貿易投資協議再開を示唆 中国刺激も
ロイター / 2021年6月8日 8時7分
[ワシントン 7日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は7日、2016年から中断している台湾との貿易・投資協議について、再開もあり得るとの考えを示唆した。
下院外交問題委員会で、台湾との通商協定に関するバイデン政権の見解を問われ「通商代表部(USTR)のタイ代表に回答を委ねるべきだが、われわれは台湾と何らかの枠組み合意について協議を行っているか、近く行う見通しで、話し合いが始まりつつあるはずだ」と述べた。
台湾を自国の一部と主張する中国を刺激する可能性がある。
USTRの報道官はブリンケン氏の発言について「米国は台湾との貿易関係を引き続き強化することが重要だと考えている」とコメントした上で「現時点で発表すべき会合はない」と続けた。
ワシントンにある台湾の代表事務所の報道官は「USTRと協議を行うために取り組んでいる。協議が米台貿易関係の進展につながるよう望む」と述べた。
米シンクタンク、ジャーマン・マーシャル・ファンド(GMF)のボニー・グレーザー氏は、ブリンケン氏の発言について、オバマ政権からトランプ政権に変わって以降中断していた「貿易投資枠組み協定(TIFA)」に基づく交渉を再開する公算が大きいと示唆していると指摘。ただ、米台通商協定の締結まで目指すかどうかについては、バイデン政権は恐らく決断していないだろうとした。
「バイデン政権の高官らはタイUSTR代表にTIFA協議の実施を促してきた。台湾側は可能な限り早期の協議実施を切望している」と、グレーザー氏は語った。
同氏はまた、中国はTIFA再開が最終的に自由貿易協定(FTA)締結につながり、英国など他の国々が台湾との貿易交渉を開始する契機にもなる可能性を懸念し、批判を展開する可能性が高いと予想した。
この記事に関連するニュース
-
米USTRタイ代表、対中追加関税の見直し完了は「非常に近い」、公聴会で証言(米国、中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月18日 16時0分
-
米ケニア戦略的貿易・投資パートナーシップの交渉会合、ワシントンで開催(米国、ケニア)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月17日 16時0分
-
イエレン米財務長官が訪中。日本を取り巻く「最大マクロ」の行方
トウシル / 2024年4月11日 7時30分
-
米USTR、台湾・ケニアとの通商協定の条文案の要約公開(米国、台湾、ケニア)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月9日 14時25分
-
米中首脳が電話会談、台湾・ウクライナ情勢や貿易慣行巡り協議
ロイター / 2024年4月3日 8時10分
ランキング
-
1格安スマホの利用者は約4割 実際に支払っている月額利用料金の2位は「2000円台」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 17時15分
-
2グリコ「チルド食品」出荷再開→再停止…システム障害で 乳製品・洋生菓子など、5月中旬の再開目指す【全文】
ORICON NEWS / 2024年4月19日 18時57分
-
3日本在留の外国人が日本で働きたくない理由 2位は「働く環境が悪い」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 17時15分
-
4セブン―イレブン、おにぎりや弁当の「値引き」タイミングを本部が通知へ…食品ロス削減狙い
読売新聞 / 2024年4月19日 20時31分
-
5築地に国際交流拠点、東京都が三井不・読売連合を選定…30年代前半の開業目指す
読売新聞 / 2024年4月19日 22時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください