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財務次官に矢野主計局長が昇格、金融庁長官は中島総政局長=幹部人事

ロイター / 2021年7月7日 18時17分

7月7日、麻生太郎財務相は、矢野康治主計局長を財務事務次官に昇格させる幹部人事を正式発表した。写真は財務省前で2009年7月撮影(2021年 ロイター)

[東京 7日 ロイター] - 麻生太郎財務相は7日、矢野康治主計局長を財務事務次官に昇格させる幹部人事を正式発表した。財務官には神田真人国際局長が就く。金融庁幹部人事では、中島淳一総合政策局長を長官に昇格させることも併せて決めた。

矢野氏は一橋大出身で、同大出身の次官就任は戦後初めてとなる。2012年からの約3年間は菅義偉官房長官(当時)の秘書官も務めた。

神田氏は1987年4月に大蔵省(現財務省)に入省。主計局次長や大臣官房総括審議官などを経て20年7月に国際局長に就いた。国際関係機関にとどまらず幅広い人脈を持つ。

幹部人事の発令は8日付。週末に20カ国・地域(G20)財務相・中銀総裁会議を控える財務官と国際局長はいずれも16日の発令となる。国際局長には三村淳審議官が昇格する。

主計局長には茶谷栄治官房長が就任する。後任の官房長に新川浩嗣総括審議官を充て、総括審議官には小野平八郎主税審議官が就く。

国税庁長官には大鹿行宏理財局長が昇格する。大鹿氏の後任には角田隆主計局次長を充てる。住沢整主税局長は留任する。

阪田渉財務総合政策研究所長は関税局長となる。

<健全財政へ問われる手腕>

矢野氏は1985年4月に入省。主税や主計畑を歩み、2019年7月に主税局長、20年7月に主計局長を歴任した。昨年末の予算折衝では看板基金の創設を巡って首相官邸との折衝に奔走し、省内でも指折りの財政健全派で知られる。今秋の衆院選を控えた歳出圧力とどう向き合うかが焦点で、矢野氏の手腕が改めて問われる。

国と地方を合わせたPBを2025年度に黒字化させると同時に、債務残高対GDP比の安定的引き下げをめざす財政目標の扱いも課題だ。

内閣府の試算では、国と地方のPBは20年度に69.4兆円の赤字となり、実質2%成長を実現しても黒字になるのは29年度と想定。1%成長にとどまれば30年度にかけ赤字解消は見込めない。

度重なる先送りの末にソブリン格付けが引き下げられれば銀行の資金調達コストに飛び火し、景気に悪影響を及ぼす懸念もある。

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