日経平均は4日続伸、短期の海外勢が買い戻し
ロイター / 2020年4月8日 15時46分
[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続伸。前日の米国株式市場は小反落したものの、米株先物がプラス圏で推移したことや、為替の円安基調を受け、短期筋の海外勢を中心に先物の買い戻しが入った。
7日の米国株式市場は、主要3指数が小反落した。ニューヨーク州で新型コロナウイルスに感染した入院者の増加ペースが安定の兆しを示している一方、死者は前日から731人増え、1日当たりの死者数としてはこれまでで最多となるなど、予断を許さない状況が続いている。
日経平均は前日比97円58銭高でスタート。前場では1万9000円の上値の重さが意識され、方向感に欠ける展開となったが、後場に入って上げ幅を急速に拡大。一時504円16銭高の1万9454円34銭の高値を付けた。米株先物が後場にプラス圏で推移したことや、ドル/円が一時109円台となったことが材料視された。
市場では「米株先物が後場プラス圏で推移したことを受け、短期筋の海外勢の先物買いにより、急速に上げ幅を拡大した。二番底の懸念は依然として残っているものの、水準的にも遠くなっていることから、安心感が広がっている」(三井住友アセットマネジメントのシニアストラテジスト、市川雅浩氏)との声が出ていた。
国内での緊急事態宣言については「法的な拘束力があるものではないので、失望感もなければ安心感もない。昨日の時点で織り込み済み」(同)という。
TOPIXは3日続伸。東証33業種では29業種が値上がり。空運業、陸運業、証券業、医薬品などが値上がり率トップとなった。鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼、銀行業は値下がりした。
個別ではファーストリテイリング<9983.T>が後場急伸。7.7%高となり、日経平均を約121円押し上げた。市場からは「ファーストリテイリングだけでなく、高島屋<8233.T>やしまむら <8227.T>なども買われている。先行して売られていた銘柄が緊急事態宣言の発令でいったん材料出尽くしとなり、買い戻しが入っている」(東海東京調査センターのストラテジスト、関邦仁氏)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がりが1634銘柄に対して、値下がりが478銘柄、変わらずが56銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19353.24 +403.06
寄り付き 19047.76
安値/高値 18,730.80─19,454.34
TOPIX<.TOPX>
終値 1425.47 +22.26
寄り付き 1408.61
安値/高値 1,393.50─1,431.90
東証出来高(万株) 168156
東証売買代金(億円) 28114.89
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1単なる「ブーム」ではない カプセルトイ専門店が爆増する背景にある「コスパ」の正体
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月13日 8時5分
-
2なぜ日本政府は「税金を取ることに熱心なのか」 約50年続く「ガソリンの暫定税率(25.1円/L)」廃止も時期不明… 安くなるかと思いきや「補助金縮小」で小売価格は高くなる? 消費者への影響は?
くるまのニュース / 2024年12月13日 9時10分
-
3ドコモ通信網、進化する「24時間監視」の最前線 AI予兆検知で故障防ぐ、能登の教訓を活かす
東洋経済オンライン / 2024年12月13日 7時30分
-
4焦点:ECBに振り回された市場、利下げペースで解釈分かれるシグナル
ロイター / 2024年12月13日 9時22分
-
5「SA相乗り」撲滅か 「実力行使」から1年、“無料駐車場”と化していたSAはどうなった?
乗りものニュース / 2024年12月13日 7時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください