ECBの新型コロナ対策は「相応」=ラガルド総裁
ロイター / 2020年6月9日 2時9分
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は8日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けてECBが実施した刺激策は、ユーロ圏が直面しているリスクに相応だという見解を示した。ストラスブールで2月撮影(2019年 ロイター/Vincent Kessler)
[フランクフルト 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は8日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けてECBが実施した刺激策は、ユーロ圏が直面しているリスクに相応だという見解を示した。
ドイツ連邦憲法裁判所は先月5日、ECBの資産買い入れプログラムを巡り、ECBが政策の必要性を証明しなければ、ドイツ連邦銀行(中央銀行)は3カ月以内に国債買い入れを停止する必要があるとの判断を下した。
ラガルド総裁は欧州議会で、ドイツ憲法裁の判断に言及しなかったものの、ECBは政策決定の際に「費用対効果分析」を行い、「相応であるか」を考慮したと強調。「新型コロナ危機に関する措置は一時的かつ相応で対象を絞ったものであり、われわれが直面している責務への深刻なリスクに対応している」と述べた。
またECBの政策は「財政当局の借り入れ拡大に伴う大幅な金利上昇回避につながる」と語った。
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