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米でコロナワクチン接種進まず、医療従事者の25%が接種拒否

ロイター / 2021年1月8日 11時12分

 1月7日 米国で新型コロナウイルス感染が拡大し、医療体制が圧迫される中、連邦政府や州、地方自治体の当局者は、遅れているワクチン接種を加速させようと対策を打ち出している。写真は2020年12月、カリフォルニア州ハンチントンの病院で撮影(2021年 ロイター/Bing Guan)

[7日 ロイター] - 米国で新型コロナウイルス感染が拡大し、医療体制が圧迫される中、連邦政府や州、地方自治体の当局者は、遅れているワクチン接種を加速させようと対策を打ち出している。

米疾病対策センター(CDC)によると、全米にすでに2100万回分のワクチンが供給されているにもかかわらず、7日までに1回目の接種を受けたのは約600万人にとどまる。

連邦政府は昨年末までに2000万回分のワクチン接種完了を目標に掲げていたが、これには遠く及ばない状況だ。

保健当局によると、医療従事者の約25%がワクチン接種を拒んでいる。

ロイターの集計によると、米国で新型コロナ感染症による1日当たりの死者が6日、4000人を超え、これまでで最多となった。入院者数も13万2000人強と4日連続で最多を更新。新規感染者数は25万人超で、累計の感染者は2120万人となった。

政府は6日、ワクチン接種の加速に向け、全国の薬局への配布を予定を前倒しして週内に開始すると発表。当局者によると、19の薬局チェーンとの提携の下で全国最大4万カ所にワクチンが配布される。病院よりも薬局の方が効率的に接種を進められるという。

また、アザー厚生長官は6日、医療従事者など特定の層への接種を優先する指針に執着することでワクチンの展開を遅らせるべきではないとし、ワクチンを受ける医療従事者がいなければ、高齢者に接種するなど臨機応変に対応すべきとの認識を示した。

こうした中、新型コロナ感染による死者が全米で最も多いニューヨーク州では、クオモ州知事とデブラシオ・ニューヨーク市長がワクチン接種計画を巡り対立する事態が起きている。

デブラシオ市長は7日、75歳以上の高齢者と最前線で働くエッセンシャルワーカーを含む、ワクチン接種の優先度が2番目に高いグループへの接種を開始する同氏の計画を拒否したクオモ知事を厳しく批判。市長は、ニューヨーク市の公立病院には医療従事者の接種拒否などで余ったワクチンが数千回分あるとする一方、クオモ知事はすべての医療従事者は先にワクチン接種を済ませるべきと主張している。

一方、隣接するニュージャージー州のマーフィー知事は、CDCの指針に沿い、ワクチン接種の対象を警察官や消防士らに広げる方針を示した。

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