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ブラジル大統領、選挙制度を改めて批判 主要都市に支持者集結

ロイター / 2021年9月8日 10時28分

ブラジルでは7日、ボルソナロ大統領(写真)の呼び掛けにより支持者が主要都市で抗議集会を開いた。資料写真、2日、ブラジリア(2021年 ロイター/Adriano Machado)

[ブラジリア/サンパウロ 7日 ロイター] - ブラジルでは7日、ボルソナロ大統領の呼び掛けにより支持者が主要都市で抗議集会を開いた。大統領は最高裁判所を非難し、来年の大統領選の正当性に疑問を呈した。

ボルソナロ氏を巡っては、支持率低迷、国内のインフレ高進、新型コロナウイルス対応への批判など、逆風が強まっている。

大統領が議会の政敵や裁判所に対する抗議活動を呼び掛けたのを受け、サンパウロには治安当局推計で10万人以上の支持者が集結。ボルソナロ氏を勢いづけるには十分な数と言えるが、同氏の事前の予想は大幅に下回った。

同氏はサンパウロで「選挙の安全をいかなる面でも保証しない投票制度を受け入れることはできない」と強調。議会と高等選挙裁判所が認めていない紙による投票の必要性を改めて訴え、「選挙裁のトップを後ろ盾とする茶番劇には参加できない」と語った。

ボルソナロ氏に批判的な向きは、同氏が大統領選で敗れた場合に備えて、選挙の不正を主張するための下地を作っていると指摘している。

ボルソナロ氏はまた、同氏と側近らがソーシャルメディアで偽情報を拡散したとの疑惑への調査を承認した最高裁への批判も改めて展開した。同氏はこの調査は政治的自由を侵害していると主張してきた。

一方、サンパウロ、リオデジャネイロ、首都ブラジリアで開かれた集会では、軍の介入や最高裁の解職を求める横断幕が見られたものの、支持者らはおおむね陽気に旗を振ったり声援を送るなどしており、緊迫した雰囲気はほぼなかった。

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