中国恒大子会社、6日期限のドル債利払い履行せず=関係筋
ロイター / 2021年11月8日 15時5分
中国不動産開発大手、中国恒大集団の子会社「SceneryJourney」が発行した米ドル建て債について、一部の債券保有者が6日に期限を迎えた利払いをアジア時間8日午前までに受け取れていないことが分かった。写真は中国恒大のロゴ。深センの本社で9月撮影(2021年 ロイター/Aly Song)
[香港/上海 8日 ロイター] - 中国不動産開発大手、中国恒大集団の子会社「SceneryJourney」が発行した米ドル建て債について、一部の債券保有者が6日に期限を迎えた利払いをアジア時間8日午前までに受け取れていないことが分かった。事情に詳しい関係筋2人が明らかにした。
同社は半年ごとの利払いを6日に実行することになっていた。30日間の猶予期間に入ることになる。利払い総額は2022年11月償還債(クーポン13%)と23年11月償還債(同13.75%)にかかる8249万ドル。
中国恒大はこれまで、同様の社債利払いを巡り、猶予期間が切れる直前に履行することでかろうじてデフォルト(債務不履行)を回避してきた。
今月10日には、先月11日に期日を迎えた1億4800万ドル超の利払いが猶予期間切れを迎える。
中国恒大の広報担当者からは今のところコメントを得られていない。
同社の株価は8日前場に0.9%下落。年初からは85%近く下げている。デュレーション・ファイナンスによると、同社のドル建て社債は額面を約75%下回る水準で取引されている。
野村のエコノミスト、陸挺氏とJing Wang氏は調査ノートで、今後数四半期で不動産開発業者への債務返済圧力は「大幅に高まる」と予想。今年第4・四半期の102億ドルから、2022年第1・四半期と第2・四半期はそれぞれ198億ドル、185億ドルに急増するととみられる。
「不動産部門の悪化で開発業者の国内でのデフォルトが再び増える可能性があり、投資家の警戒感によって国内外の社債市場が相互に影響を及ぼす傾向が強まるかもしれない」と指摘した。
また、規制当局が中国企業のドル建て社債のデフォルト拡大を避ける取り組みを強化する可能性が高いと予想した。
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