米政府、J&J製ワクチンの期限延長を呼び掛け 安全懸念で在庫増
ロイター / 2021年6月9日 3時56分
[8日 ロイター] - 米政府の新型コロナウイルス対策本部上級顧問は8日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルスワクチンについて、全国的に未使用分が増加する中、各州の州知事に対し米食品医薬品局(FDA)と協力して使用期限を延長するよう呼び掛けた。
対策本部のスラビット上級顧問は記者会見で、FDAは未使用のJ&J製ワクチンの安全な保存方法を巡る計画を策定しているとし、「使用期限が迫っているJ&J製ワクチンを抱えている州の州知事に対し、正しい保存方法についてFDAと直接協力するよう呼び掛ける」と述べた。
J&J製ワクチンを巡っては、安全性を巡る懸念から需要が減少し、生産された2100万回分のうち、約半分が未使用となっている。
スラビット氏はこのほか、ワクチン接種の促進に向け、職場を通した配布を全国的に支援していく意向を示した。
米国では7日時点で成人の63.7%が少なくとも1回のワクチンを接種。バイデン政権は7月4日までに70%の達成を目指している。
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