台湾、新型コロナの制限措置を一部緩和へ

　７月８日、台湾の陳時中・衛生福利部長（保健相）は、新型コロナウイルスの感染が落ち着いているため、一部の制限措置を来週緩和すると表明した。台北の市場で６日撮影（２０２１年　ロイター/Ann Wang）

［台北　８日　ロイター］ - 台湾の陳時中・衛生福利部長（保健相）は８日、新型コロナウイルスの感染が落ち着いているため、一部の制限措置を来週緩和すると表明した。

ただ、公式な警戒レベルは今月２６日まで「３」で維持する。

台湾は、感染急増を受けて５月に警戒レベルを引き上げた。集会の制限、娯楽施設・公園・映画館の閉鎖のほか、飲食店のサービスを持ち帰りに制限するといった措置を導入している。

同部長は、１３日からこうした措置を一部緩和すると表明。８日に発表した域内感染者は１８人で、現在の感染拡大が始まった５月以降で最低となった。

当局によると、飲食店は、距離を保つなど適切な条件の下で営業が許可される。公園、映画館、ジムも営業再開を認めるが、プールは引き続き閉鎖する。

結婚披露宴の禁止や、家族などの集まりを屋内で５人に制限する措置は継続する。スーパーマーケットや生鮮市場への入場制限、屋内外でのマスク着用義務も継続する。

同部長は今月２６日までに既存の制限措置を解除することが真の狙いだと表明した。