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K・ウエスト氏「もうトランプ氏支持せず」、大統領選勝利目指す

ロイター / 2020年7月9日 11時37分

 7月9日、米人気ラッパーのカニエ・ウエスト氏は、トランプ大統領をもはや支持しないと表明し、出馬する11月の米大統領選では勝利すると言明した。写真はホワイトハウスで2018年10月撮影(2020年 ロイター/Kevin Lamarque)

[8日 ロイター] - 米人気ラッパーのカニエ・ウエスト氏は、トランプ大統領をもはや支持しないと表明し、出馬する11月の米大統領選では勝利すると言明した。

ウエスト氏はフォーブス誌とのインタビューで、トランプ大統領のトレードマークである「米国を再び偉大に」と書かれた赤い帽子について言及し、「このインタビューをもって赤い帽子を脱ぎ捨てる」と述べた。

ウエスト氏はこれまでトランプ大統領支持を公言し、2018年にホワイトハウスを訪問したこともある。

ウエスト氏が大統領選で黒人有権者の票を取り込み、民主党候補の指名獲得が確実なジョー・バイデン前副大統領に痛手を与えることを狙っているとの見方は否定。また、全ての黒人有権者が民主党を支持するという考えは「人種差別的で白人至上主義的」と批判した。

ウエスト氏は、これまで選挙で投票したことは一度もなく、選挙陣営も持たないとした上で、「これまで自分の人生で行ってきたことと同様、勝利するために出馬する」と語った。

自身の政党の名前は「バースデーパーティー」にするとし、「勝利すれば、皆のバースデーになるからだ」と説明。当選した場合、人気映画「ブラックパンサー」に登場する架空の国「ワカンダ」をモデルにした政権を目指すと述べた。

トランプ大統領は前日、ウエスト氏を「しっかりとした考えを持っている」とし、同氏の出馬は「素晴らしい挑戦」と述べていた。

ウエスト氏が連邦選挙管理委員会に公式文書を提出した記録はないが、多くの州で独立系候補の手続き期限はまだ過ぎていない。同氏は2015年にも大統領選出馬に意欲を示したが、実際に立候補はしていない。

ウエスト氏はインタビューで、妊娠に関する医療や教育を提供する団体プランド・ペアレントフッドの施設は「白人至上主義者が悪魔の仕事をするために都市に設置されている」との見方も示した。

ホワイトハウスのギドリー報道官はウエスト氏の出馬表明について、妊娠中絶やプランド・ペアレントフッドのほか、アフリカ系米国人に大きく影響する民主党の政策を強く批判するものだと述べた。

バイデン氏の広報担当者はウエスト氏の出馬表明についてコメントを控えた。

*内容を追加します。

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