中国1月新規人民元建て融資が過去最高、社会融資総量は伸び鈍化

ロイター / 2021年2月9日 20時3分

 中国の1月の新規人民元建て融資は季節的な需要の増加を背景に過去最高を記録。一方で社会融資総量は伸びが鈍化した。2017年5月撮影(2021年 ロイター/Thomas White)

[北京 9日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が9日発表したデータによると、1月の新規人民元建て融資は季節的な需要の増加を背景に過去最高を記録した。その一方で社会融資総量は伸びが鈍化した。

新規人民元建て融資は3兆5800億元(5553億1000万ドル)と前年同月の3兆3400億元を上回った。

中国の銀行は質の高い顧客の獲得と市場シェアの拡大を狙って年初に融資を前倒しで実行する傾向がある。

ロイターがまとめたアナリスト予想は前月比1兆2600億元増の3兆5000億元だった。

キャピタル・エコノミクスのアナリストは調査リポートで、新規融資は通常1月に最も高水準となるため、基本的なトレンドを測るには残高の伸びに注目すべきと指摘した。

「1月は信用の伸びが一段と鈍化した。銀行とノンバンクの貸し出しがいずれも幅広く減速した」と分析。「人民銀は金融リスクの抑制に注力しているため、信用の伸びは減速が続く可能性が高い。このため今年下半期は経済への逆風が強まる」との見方を示した。

人民銀のデータに基づくロイターの推計によると、1月は住宅ローンを中心とする個人向け融資が1兆2700億元と12月の5635億元から急増した。企業向け融資も2兆5500億元と前月の5953億元から大幅に増加した。

1月のマネーサプライM2の前年同月比の伸び率は9.4%と12月の10.1%から減速した。市場予想の10%も下回った。

人民元建て融資残高は前年比12.7%増とアナリスト予想と一致した。前月は12.8%増だった。

1月末時点の社会融資総量残高は前年比13%増の289兆7400億元(44兆9300億ドル)となった。伸び率は12月の13.3%から鈍化した。

社会融資総量には通常の銀行融資以外の新規株式公開、信託会社の融資、債券発行などが含まれる。

UBSはリポートで2021年は社会融資総量の伸びが一段と鈍化するとし、年末時点で10.8%増と予想した。

1月の社会融資総量は5兆1700億元。12月の1兆7200億元から拡大。市場予想は4兆4500億元だった。

*アナリストの発言を追加しました。

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