米卸売物価、3月はモノが15年以来の大幅マイナス
ロイター / 2020年4月10日 2時44分
[ワシントン 9日 ロイター] - 米労働省が9日発表した3月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)はモノの値段が2015年以来の大幅なマイナスとなった。新型コロナウイルスの影響でエネルギー製品の需要が減る中、今後さらに落ち込むとみられる。
全体の指数は前月比0.2%低下した。市場予想は0.4%低下。2月は0.6%低下と、15年1月以来の大幅な落ち込みだった。3月の前年同月比は0.7%上昇。市場予想は0.5%上昇だった。2月は1.3%上昇していた。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア指数は0.2%低下と、15年10月以来の大幅な落ち込みとなった。2月は0.1%低下していた。3月の前年同月比は1.0%上昇。2月は1.4%上昇していた。
新型コロナウイルスの影響で輸送や宿泊、娯楽などサービスの需要が低迷している。同時に、世界経済が深刻な景気後退に陥る見通しや、主要産油国であるロシアとサウジアラビアの価格競争によって原油価格が急落。供給網の混乱による価格上昇を相殺するとみられる。
米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安としているコア個人消費支出(PCE)価格指数は2月に前年同月比1.8%上昇した。1月は1.7%上昇だった。19年は1年を通して、FRBの物価目標である2%を下回った。3月の統計は4月末に発表される。
PPIの内訳は、エネルギーが6.7%低下した。2月は3.6%低下していた。3月はガソリンが16.8%急落し、全体水準を押し下げた。ガソリンは2月に6.5%低下していた。3月のモノの値下がり要因の80%はガソリンだった。
モノは1.0%低下し、15年9月以来の大幅な落ち込みだった。2月は0.9%低下していた。3月は食品が横ばい。2月は1.6%低下していた。モノのコア指数は0.2%上昇。2月は0.1%低下した。
サービスは0.2%上昇。2月は0.3%低下。3月は貿易が1.4%上昇し、全体水準を下支えした。貿易サービス費は卸売りや小売りの業者の利幅に相当する。
医療サービスは横ばいだった。2月は0.2%上昇していた。ポートフォリオ管理費は0.8%低下。2月は0.3%上昇していた。3月は株式相場の急落が重しとなったとみられる。医療費とポートフォリオ管理費はコアPCE価格指数に組み入れられる。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1マスク氏、オープンAIに買収提案…アルトマン氏は「あなたが望むならツイッター買収します」と逆襲
読売新聞 / 2025年2月11日 11時30分
-
2吉祥寺から乗り換えゼロで埼玉に行けます! 終点で見つけた “貴重な自然風景”とは?
乗りものニュース / 2025年2月11日 9時42分
-
3中国の自動車大手・重慶長安汽車と東風汽車が経営統合か…実現なら販売台数で国内首位
読売新聞 / 2025年2月10日 21時20分
-
4「タワマン大暴落」を待ち望む人が知らない"現実" 修繕積立金の高騰を心配している人もいるが…
東洋経済オンライン / 2025年2月11日 7時45分
-
5なぜ今?「フジにCM出す企業」が見込む"勝算" キンライサーや夢グループが出稿する本当の狙い
東洋経済オンライン / 2025年2月10日 14時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする

記事ミッション中・・・
記事にリアクションする

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
