独ＶＷの上半期営業利益、コロナ禍前の水準回復へ

［フランクフルト　９日　ロイター］ - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）は９日、上半期の営業利益が約１１０億ユーロ（１３０億ドル）に達すると発表した。ポルシェやアウディなどを中心に欧米の需要が旺盛で、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）前の水準を上回る見通しだ。

高級車ブランドは世界的な半導体不足の影響をさほど受けていないが、下半期に影響が及ぶ可能性があると指摘。金融サービス部門が増益に寄与した一方、世界最大の自動車市場である中国はやや軟化したという。

自動車部門のキャッシュフローは上半期に約１００億ユーロの純流入となる見込み。２０１９年は５５億７０００万ドルの純流入、２０年は４８億ドルの純流出だった。

ＶＷは２９日に第２・四半期決算を発表する。

株価は一時５．８％上昇し、ＤＡＸ指数構成銘柄の上昇率トップとなった。