アルゼンチン、今年はデング熱流行が過去最大規模か 気温上昇影響
ロイター / 2024年4月9日 12時54分
科学者らの見通しでは、アルゼンチンは今年が過去最悪のデング熱流行シーズンになる恐れが高まっている。写真は病院で診察を待つデング熱の疑いのある患者。ブエノスアイレスで5日撮影(2024年 ロイター/Matias Baglietto)
Juan Bustamante Lucila Sigal
[ブエノスアイレス 8日 ロイター] - 科学者らの見通しでは、アルゼンチンは今年が過去最悪のデング熱流行シーズンになる恐れが高まっている。気温の上昇に伴い、蚊のふ化が早まるとともに、気温の低い地域にも生息するようになっていることが理由だ。
最新の公式データによると、2023─24年のシーズンに同国ではこれまでにデング熱の発症が23万2996件報告されている。これは昨シーズンの過去最多だった13万件を既に大きく上回り、前年同期の5倍。流行は通常、3─4月頃の晩夏に急増するが、今シーズンはかなり早い時期から発生している。
デング熱は蚊が媒介し、高熱、頭痛、嘔吐、湿疹のほか激しい筋肉痛や関節痛を引き起こす。
アルゼンチン国立科学技術研究評議会(CONICET)の科学者らは、春の終わりの蚊が増加する時期がますます早まっていると指摘。同国南部のより涼しい地域でもデング熱の発生が以前より増えており、気候変動の影響による温暖化などで蚊の発生シーズンが長くなっている地域が拡大する傾向を反映しているという。
デング熱が毎年流行する可能性があるとの見方を示す科学者もいる。
同国では、今年の流行で医療がひっ迫し、虫よけも不足。政府は蚊取りスプレーの輸入を緩和する方向で動いている。
この記事に関連するニュース
-
たまご価格の上昇懸念 鳥インフルエンザ 8道県10事例発生 約121万羽が殺処分対象に 農水省は緊急会議開催へ
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月20日 13時47分
-
世界初、デング熱重症化予測診断キットの製造承認を取得
PR TIMES / 2024年11月19日 12時15分
-
温暖化でデング熱、国内で拡大 媒介蚊が北上、COP29で議論
共同通信 / 2024年11月15日 19時15分
-
蚊で蚊を制する! デング熱を劇的に減少させるプロジェクトの驚くべき結果とは?
国境なき医師団 / 2024年11月15日 8時5分
-
23年、世界暑さ関連死最多 温暖化影響、国際チーム
共同通信 / 2024年10月30日 10時8分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください