ＵＡＷ、ボルボ米子会社でスト 労使協定案を拒否

　１０月１０日、全米自動車労組（ＵＡＷ）は、スウェーデン商用車大手ボルボ・グループの米子会社マック・トラックスの従業員が９日朝、ストライキに入ったと発表した。写真はＵＡＷのロゴ。ミシガン州 デトロイトで２０１１年９月撮影（２０２３年　ロイター／Rebecca Cook）

David Shepardson

[９日 ロイター] - 全米自動車労組（ＵＡＷ）は、スウェーデン商用車大手ボルボ・グループの米子会社マック・トラックスの従業員が９日朝、ストライキに入ったと発表した。

ＵＡＷによると、ペンシルベニアやフロリダ、メリーランド各州の従業員の約７３％に当たる４０００人が、会社側の提示した５年間の労使協定案に反対票を投じた。

協定案には、１９％の賃上げや協定合意時のボーナス３５００ドル、退職金の改善などが含まれていた。

ＵＡＷはマックに宛てたストの通知で、賃上げや生活費手当など「数多くの項目」で意見が分かれたままだと強調した。

マックのロイ社長は、ＵＡＷのスト決定について「驚き、落胆した」とコメントし、ストは不必要だとの見方を示した。

マックは北米最大手級の中・大型トラックメーカーで、ボルボが２０００年に買収した。

ＵＡＷは、交渉再開の日程についてマックに連絡すると説明。一方マックは交渉過程に尽力すると述べ、合意に達することができると引き続き強気の姿勢を示した。