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日経平均はマイナス転換、利益確定売りに押される

ロイター / 2020年4月10日 12時26分

 4月10日、 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比18円99銭安の1万9326円78銭となり、続落した。写真は都内で2018年10月撮影(2020年 ロイター/ISSEI KATO)

[東京 10日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比18円99銭安の1万9326円78銭となり、続落した。オプションSQ(特別清算指数)算出に絡んだ注文は買い超過だった様子で、朝方は上値を追う形となったが、SQが決定した後は伸び悩んだ。週末を控えて利益確定やポジション調整の売りも出やすかった。

株式市場筋によると、4月限日経平均先物ミニ・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)値は1万9577円48銭となった。

日本は新型コロナウイルスの感染者数の増加が止まらず、国が緊急事態宣言を出した都県以外に、愛知県が独自の緊急事態宣言を検討。京都府も対象地域に追加するよう国に要請する動きとなっている。新型コロナによる景気下押しは避けられない見通しで、積極的にリスクをとりづらい。

個別では、指数寄与度の高いファーストリテイリング<9983.T>が買われ、日経平均を64円程度下支えする要因となった。前日に業績見通しの下方修正を発表したが、悪材料出尽くしと受け止められた。

TOPIXは0.53%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0394億円だった。東証33業種では、銀行、電気・ガス、医薬品、パルプ・紙以外の29業種が値下がりした。鉱業、空運、ゴム製品、証券、陸運などが値下がり率上位となった。

石油・石炭製品も軟調。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国「OPECプラス」が9日、5月と6月に日量1000万バレルの減産を行うことで合意したが、原油価格の下支えには不十分との見方が広がった。

東証1部の騰落数は、値上がりが666銘柄に対し、値下がりが1422銘柄、変わらずが81銘柄だった。

日経平均はマイナス転換し、1万9200円台後半で推移している。市場からは「日本は週末前で、新型コロナウイルスの感染拡大も止まらない。ファーストリテイリング<9983.T>は頑張っているが、買い材料に乏しい中で、利益確定売りに押されやすい」(国内証券)との声が出ていた。

きょうは香港、シンガポール、オーストラリア、米国、カナダなどがグッドフライデーで休場。株式市場への参加者が少なく、手控えムードも出ているという。

寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比154円30銭高の1万9500円70銭となり、堅調なスタート。オプションSQ(特別清算指数)算出に絡んだ注文は買い超過だった様子で、上値を追う形となったが、SQが決定した後は伸び悩んでいる。3月25日の戻り高値1万9564円38銭を更新できるかどうかがポイントになりそうだ。

株式市場筋によると、4月限日経平均先物ミニ・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)値は1万9577円48銭となった。

市場関係者によると、寄り前の板状況は、指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>、ファナック<6954.T>を中心に225採用銘柄が買い優勢となっている。本日は4月限オプションSQ(特別清算指数)を算出するため、寄り付き直前に動向が変わる可能性がある。

*内容を追加します。

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